10月3日に熱田球場で行われた準決勝第2試合、中京大中京−豊川の観戦記です。
新チームになって初めて見る中京大中京がどんなチームか。また地力は高いことは分かっている中京相手に豊川がどう挑むか、に注目して観戦しました。

中京大中京
100220120|8 H10 E2
110010030|6 H7 E3
豊川

中京大中京
森本−磯村
豊川
直塚、服部−黒柳

投手成績
森本(1)9回 134球 被安打7 四球2 三振6 失点6
豊川
直塚(1)7回2/3 117球 被安打10 四死球3 三振4 失点8
服部(11)1回1/3 14球 被安打7 四球0 三振1 失点0

森本君は言わずとしれた夏の甲子園の胴上げ投手。しかし、今大会はなかなか調子が上がりません。実際に見るのは夏の啓成戦以来ですが、コントロールがいま一つで、気にするために、腕の振りが弱く感じました。
直塚君は先日の至学館戦で見ています。この日はスライダーも切れていたし、コントロールも良かったように思います。
服部君は右のオーバーハンド。テイクバックの大きいフォーム。まっすぐは120k台後半くらい。カーブ、チェンジアップを投げていました。

(試合経過)
1回表、ややアンラッキーな内野安打が2本出て1死1、3塁から4番磯村は1塁ゴロ、3−4−3のゲッツーを狙うも1塁への送球が逸れ3塁ランナーがホームイン。中京が先制。1−0
1回裏、1死から2番浜本がヒット。3番小林の打席で盗塁を仕掛け、悪送球を誘い3塁まで進み、レフトに犠牲フライを上げ同点。1−1
2回裏、1死1、3塁から8番直塚の投ゴロでセカンドゲッツー狙うも1塁送球が1バウンドになり取れず、セーフ。2−1と豊川が勝ち越します。
4回表、2死2塁から6番竹内がタイムリー2ベース。レフトがもたつく間に3塁に進み、7番福島のセカンドゴロを1塁手が落球し3塁ランナーがホームイン。3−2と中京が逆転。
5回表、1死2、3塁から3番森本がセンターへ2点タイムリー。5−2とリードを広げます。
5回裏、2本のヒットと犠打で1死2、3塁とし2番浜本のショートゴロの間に1点。5−3
7回表、1死2塁から2番岩月がレフトへ痛烈なタイムリー2ベース。6−3
8回表、2死1塁から8番川本がライトポール際に2ラン。8−3。豊川はここでピッチャーを服部に交代。
8回裏、1死2、3塁から4番松岡がスライダーを捉えてレフトへ3ラン。8−6と詰め寄りますが、豊川の反撃もここまで。そのまま中京大中京が勝ち、東海大会進出を決めました。

中京はまだまだミスが多かった。この当たりはまだ秋にチームだな、というのが印象です。ただ、チャンスは確実にものにしていくし、やはり地力は高いです。心配なのは森本君がピリっとしないあたりですが・・・。ただ、新チームの始動が遅れましたし、そんな中でもしっかり勝つ強さがあるので、やはり強いと思います。東海大会でも勝負強さを発揮してほしいですね。

豊川は大健闘だと思います。ミスが多かったのはもったいないですが、多少は付き物のような気がします。直塚君が強豪相手でもしっかり通用することがわかりましたし、この調子を維持して東海大会に臨んでほしいと思います。直塚君次第のチームですしね。
でも、小技もできるし、足も磯村君から盗塁を決めるなど、多彩な攻撃もあります。東海大会でも勢いに乗ったら楽しみなチームですね。