7月24日に熱田球場で行われた準決勝第2試合、東邦−愛知の試合の観戦記です。
東邦にどこまで愛知が食い下がり、接戦に持ち込めるか、そこに期待をしての観戦でした。最後、仕事もあって、8回表の途中で退席していますのでご了承ください。

東邦
04000006|10
00000002|2
愛知
(8回コールド)
東邦
和田、下平―山田
愛知
伊藤啓、柴田―中島


(試合経過)
1回表、伊藤啓は1死からヒットと牽制悪送球で2塁に背負うも3番4番を抑え、0点で立ち上がります。
その裏、愛知は先頭の安藤がヒット。送って、室田四球。1,2塁としますが、4番白谷がショートゴロゲッツー。チャンスを活かせません。
2回表、1死からツーベースと四球。盗塁が絡んで1死2、3塁。8番松永がカウント2−3からスリーバントスクイズを成功させ東邦先制。さらに和田のセカンドゴロを愛知の長谷川が待った分間に合わず1塁セーフの内野安打としてしまって1点。ここで1番山田がレフトへ2ラン。この流れが試合には大きかった。東邦が4点を先制します。
2回裏、先頭の伊藤啓がエラーで出塁も、次の矢沢のところでバスターを仕掛けるも、ショート正面のゴロでゲッツー。この後にヒットがでるという流れで、愛知はペースを失います。
3回以降、4回を除き毎回ランナーを許すも粘り強く投げ、追加点を許さない伊藤啓。
愛知は3回、5回と2死ながら得点圏にランナーを進めるもホームが遠い展開です。
6回裏、東邦はエース下平を投入。
7回表、2死から、3番清水、4番野々川に連打を浴びたところでピッチャーを柴田に交替。柴田は四球で満塁までピンチを広げるも、6番橋本を打ち取って0で切り抜けます。
8回表、1死から、バントヒットとエラーで1死1、2塁とし、1番山田のタイムリー2ベース。2番小宅にもタイムリーが出て6―0。ここで僕は席を立ちましたが、この後も猛攻は続いて、結局この回6点。10−0とします。
愛知もその裏、白谷のタイムリーなどで2点を返しましたが、8点差で終了し、コールド成立。10−2で東邦が決勝戦に進出を決めた試合でした。

愛知は攻撃では1,2回のゲッツー。これがまず響きました。ただ、それ以上に2回の長谷川君の守備が痛かった。ちょっと打球を待つ癖があって心配はしていたのですが、ここをきちんと守って1点で終わらせていれば、まったく試合展開が変わったと思います。この後2ランを呼んでしまっただけに、大きなプレーでした。
8回の大量点もきっかけは守備。やはり、一つ一つのプレーで差がついてしまった印象があります。でも、8回裏の意地は見事です。最後もコールドがあるのを知らなくて、守備に付こうとしたらしいですが、ほんとに最後まで諦めなかったのはすばらしいと思います。
3年生主体のチームですので、新チームはまた1から作っていくことになりますが、3年生の諦めない姿勢を是非引き継いでいって欲しいと思います。

東邦はなかなか追加点が奪えずジリジリした展開でしたが、とりあえずやるべきことをきちっとやっていた印象です。なので、相手が少しミスしたところで付け込めるのだと思います。甲子園でもそういう姿勢は大事だと思いますので、ワンプレーをしっかりとして、いい試合をしてほしいですね。