愛知  啓成000100021|4
宇治山田商001000101|3

啓成 水野、野口−永田
山商 中井−山本

続いて第二試合。こちらもエース同士の投げあいでスタート。序盤は、互いに持ち味を発揮し、山商中井は球威を見せ、啓成を寄せ付けず、一方、啓成水野は低めに集め、内野ゴロを打たせるいつもどおりのピッチング。ただ、啓成は、これもいつもどおりですが、凡退はしても粘って球数を投げさせていました。これが終盤生きてきます。
試合が動いたのは3回裏、先頭木田の2ベースを足がかりに2アウト1,3塁のチャンスで3番のエース中井がライトへうまくカーブをおっつけて運びタイムリー。1点を山商が先制します。ただこの後、4番にもヒットがでて満塁までいきますが、後続を三振にとって、水野が踏ん張ります。また、先の塁に進ませない啓成の守備も光ります。すると4回、すぐに追いつきます。ヒットのランナーを2塁において、5番大西が左中間を破る2ベースで同点。振り出しにもどします。
啓成は6回にも、先頭野口が3ベースを打ちノーアウト3塁の勝ち越しのチャンスを作りますが、後続をたたれ無得点。
試合が次に動いたのは終盤7回裏、四球で2アウトながら2塁のチャンスで、タイムリーを打たれている中井との勝負を避け、4番藤田と勝負。ここは藤田が意地を見せ、レフトへヒット。ここも守備が踏ん張り、3塁でストップ。満塁で5番池山がライトへタイムリー。ただ、ここでも返球がよく、失点を一点で食い止め、結局このあとはPゴロで、宇治山田商、猛攻を見せながら一点だけにおわります。
すると8回、山商は守備が乱れます。1アウトから、山下のセカンドゴロを悪送球(記録はヒットと送球エラー)で1アウト2塁。3番間瀬の当たりは左中間へ、レフトセンターお見合い気味で間を抜け2ベースで同点。4番森越の2球目に暴投。ランナー3塁で3球目にまさかのスリーバントスクイズ!!プッシュ気味にバットにあて成功。啓成が勝ち越しに成功します。(ちなみにこのスクイズ、僕は予測してました。以前にも同じような場面で、森越にやらせた場面があったので。)
9回にも啓成が2本の長打で一点追加。裏の山商の攻撃を水野、野口の継投で一点に食い止め啓成が決勝進出を決めました。

正直、力は互角、というより、打つ、投げるに関しては、宇治山田商が上回っていました。啓成はただ一点、守備で踏ん張り、守備力の差で、宇治山田商に競り勝ちました。明日、あと一つ、大差負けさえしなければ甲子園が決まります。頑張ってほしいです。
宇治山田商は、1年生エースの中井がすばらしかった。このまま故障せずに伸びてほしい選手。ただ、守備がことごとく大事なところでミス、失点につながっていたところが課題。今のままでは、全国では勝てないと思う。守備を鍛えなおして、夏に向けて頑張ってほしい。