6月9日に神宮球場で行われた準々決勝の第1試合、明治大−佛教大の観戦記です。
大会の本命になる東京六大学代表の明治大に対し、ここまでいい勝ち方をしてきた佛教大がどう挑むかに注目して観戦しました。

明治大
0000000020|2 H7 E2
0101000001|3 H9 E0
佛教大

明治大
蒔田、久野、高山、渡部、千葉−蓑尾、菅原
佛教大
山本、木村−井上

投手成績
明治大
蒔田 1回2/3 38球 被安打5 四死球2 三振1 失点1
久野 3回1/3 54球 被安打1 四球1 三振4 失点1
高山 2回2/3 43球 被安打2 四球1 三振1 失点0
渡部 1/3 5球 被安打0 四球0 三振1 失点0
千葉 1回0/3 18球 被安打0 四球1 三振1 失点1(自責点0)

佛教大
山本 8回2/3 117球 被安打7 四球1 三振3 失点2
木村 1回1/3 18球 被安打0 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
明治大
D村松(10) 4堀内(14) 6宗山(6) 3上田(25) 5山田(5) 2蓑尾(20)→R飯森(38)→2菅原(22) 7瀬(37)→H岡本(3)→7西山(4) 8明新(27) 9直井(28)
佛教大
8竹田(10) 4田中(1)→4薬師(24)→H田村(7)→4見市(31) 5七條(6) D岡野(5)→R清武(13) 3沢嵜(3) 9大星(39) 7木原(38) 6山守(33) 2井上(24)

(試合経過)
2回裏、1死満塁から2番田中が犠牲フライ。佛教大が先制。更に3番七條のピッチャー強襲の当たりが蒔田に当たり、そのまま降板。久野にスイッチ。1−0
4回裏、2死2塁から2番田中がタイムリー。2−0
8回裏、2死3塁でピッチャー交代、渡部。
9回表、2死3塁から6番蓑尾がタイムリー。ここで代走飯森。見事に盗塁を決めて2死2塁。7番西山が同点タイムリー。ここでピッチャー交代、木村。
同点で延長タイブレークに突入。
10回表、無死1,2塁から9番直井のバントが失敗。1番村松、2番堀内も倒れ無得点に。
10回裏、無死1,2塁から5番沢嵜の送りバントをピッチャーの千葉が1塁へ悪送球し2塁ランナーが生還。佛教大がサヨナラ勝ちを収めました。

総評

最終的に延長タイブレークにもつれましたが、試合としては完全に佛教大が勝つ流れの試合でした。
ただ佛教大も初回からチャンスを作って押しまくっていたのですが、2回、4回の1点ずつに留まり、徐々に流れを明治大が押し戻していきます。
明治大も7回表、1死2塁から代打岡本選手のライトライナーを佛教大のライト、大星選手に好捕され、さすがに厳しいかと思いましたが、9回表、先頭の宗山選手が2ベース。1死3塁から5番山田選手が三振に倒れ決まったかと思いましたが、6番蓑尾選手がタイムリー。ここで代走飯森選手が盗塁を決めたプレーがすごかった。そして途中出場の西山選手がタイムリーを打って同点。
佛教大はここでピッチャーを木村投手に交代。ちょっと遅れた形にもなりましたが、仕方ないかな。そこまでの山本投手が素晴らしかったですしね。
タイブレークはバントの巧拙が勝敗を分けました。無死1,2塁のタイブレークはバントがセオリ−と言われますが、決まらないと一気に苦しくなりますよね。
表で明治大が無得点になったところで勝負はあった形になりました。
明治大は積極的に打っていく打撃が特徴ですが、動く球にハマった印象でした。
佛教大は決めるべきバントは決めていましたし、最後までやるべきプレーをしっかりしたのが勝利につながりました。エースの木村投手の投球が少なく済んだのも今後の戦いにつながりそうです。

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