6月10日に神宮球場で行われた第3試合、福井工大−名城大の観戦記です。
東海王座3連盟の2つで争うことになったベスト4の座。思った以上に経験の差を感じる試合となりました。

福井工大
111160007|17 H18 E1
000132002|8 H12 E2
名城大

福井工大
前川、南大、祝原、谷、立石、新垣−御簗、安田
名城大
松本、川口、眞田、大西、伊藤智、岩井−野口

投手成績
福井工大
前川 1回0/3 33球 被安打1 四球4 三振0 失点0
南大 3回 39球 被安打3 四球0 三振1 失点1(自責点0)
祝原 1回 17球 被安打3 四球0 三振0 失点3
谷 2回 42球 被安打2 四死球2 三振3 失点2
立石 1回 24球 被安打0 四球1 三振2 失点0
新垣 1回 18球 被安打3 四球0 三振0 失点2

名城大
松本 2回 33球 被安打5 死球1 三振2 失点2
川口 1回 22球 被安打1 四球1 三振0 失点0
眞田 1回2/3 45球 被安打4 四死球4 三振0 失点6
大西 2回 50球 被安打3 四死球5 三振1 失点1
伊藤智 1回2/3 34球 被安打4 四死球4 三振1 失点7(自責点2)
岩井 2/3 12球 被安打1 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
福井工大
8佐藤→R森下→8 9木村 D長峯→R川口 3尾堂→3茂森 7田中→H桑山→7 5田渕→5南隼 4井元 6伊藤 2御簗→2安田
名城大
7小林 4多和田 8河田 2野口 9大矢→H大高→9→H川瀬→9藤原 5水谷→H橋本→5藤田 D大川 3坂上 6飯田

(試合経過)
1回表、1死1,2塁から4番尾堂のタイムリー。福井工大が先制。1−0
2回表、1死1,3塁から1番佐藤がタイムリー。2−0
3回表、1死3塁から5番田中の犠牲フライ。3−0
4回表、2死2塁から2番木村の内野安打にエラーが絡み2塁ランナーがホームイン。4−0
4回裏、2死1,2塁から1番小林のタイムリー。4−1
5回表、2死1,3塁から9番御簗がタイムリー。1番佐藤もタイムリー。更に2死満塁でピッチャー交代、大西。3番長峯に押し出し四球。4番尾堂の3点タイムリー2ベース。この回6点。10−1
5回裏、2死1,2塁から7番大川がバックスクリーンに運ぶ3ランホームラン。10−4
6回裏、2死2,3塁から4番野口が2点タイムリー。10−6
8回表終了時に球場を後にしました。
試合は福井工大が9回に大量点を上げて勝利しています。

福井工大が快勝した試合。
ただ、両チームの投手陣がマウンドに対応できないのか、苦しむ投球が続きました。
名城大の投手陣の15四死球が目立ちますが、福井工大の前川投手も初回に3四球で満塁。2回にもヒットと四球を出したところで交代。ただ、この後の投手がある程度試合を作ったところが名城大との差でありました。
名城大は1回戦完封。2回戦4イニング投げている松本投手が先発。中1日とはいえさすがに無理があったと思います。報道によると股関節に違和感があったとのことですが・・・。申告があったからどうかは不明ですが、この故障は首脳陣の起用法が招いたもの。今後に響かないことを祈ります。
この後出てくるピッチャーも軒並みコントロールに苦しみました。比較的対応できそうな川口投手をもう少し見たかった気がしますが・・・。
打線では大川選手が最初の打席にヒットを放ってお目覚めし、5回には3ランホームラン。元々は4番も打っていたバッター。活躍出来て良かった。
福井工大は3回に1死3塁からの犠牲フライが浅目のライナーでしたが、ハーフウェーではなく、タッチアップを取り、そして浅目でも体勢の悪さを見抜いてスタートを切ってセーフにするなど、野球レベルの高さが光りました。
そして投手も小刻みにつないでリードを保つ。一通り神宮のマウンドを経験出来たのは良かったですよね。
福井工大はしっかりと引っ張って強い打球を打ってくる打線が光ります。
全国での経験の差、ベンチワークの差を感じる試合でした。名城大はやはり全国で勝ちあがる経験が無かったので、今回を糧に次回以降につなげてほしいですね。
何にしてもレベルの上がっている全日本大学野球選手権で2勝は立派な成績。お疲れ様でした。

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