第50回の明治神宮大会が終了し、高校の部は中京大中京、大学の部は慶應義塾大が優勝を飾りました。

◆高校の部

中京大中京が初優勝。これで、全国大会と呼ばれる、春夏の甲子園、国体に続いての完全制覇を達成した形に。
これは以前は(1999年まで)東海地区は4位校でリーグ戦をやって代表を決めたりしていたため、強いチームが出ていなかったことも影響していたかと思います。

新チーム結成以後、全勝で公式戦を駆け抜けた中京大中京。ただ、愛知県では抜けた強さがあったものの、東海大会、神宮大会ではそこまで突き抜けた勝ち方をしたわけではないのも事実。守備は固い、投手は全国クラス、あとは打線。いい選手が多いわりに打撃に物足りなさを感じるのは指導面の問題もある気がするので、一冬越して、という部分に期待があんまり持てないのですが、なんにしてもいい冬を過ごして春を迎えてほしいものです。

神宮枠は静岡の2校の争い。藤枝明誠と加藤学園。準決勝で県岐阜商相手に終盤までリードしていて延長で敗れた試合内容から加藤学園が有利と言われていますが、静岡県大会では藤枝明誠が勝っていることもあり、微妙な選考になりそう。ただ、藤枝明誠は中京大中京相手のコールド負けという結果がいかにも印象が悪いのですが・・・。試合内容はそこまで悪くなかっただけにもったいなかったですね。

◆大学の部
慶応大が19年ぶり4回目の優勝。東京六大学代表が春(明治大)秋(慶応大)を優勝する形に。
しっかりと選手を育てられるチームが結果を出す形になってきて、六大学も学校によっては人材の墓場といわれるところもありますが、もともといい素材が集まっているだけに、地力は上ですよね。
慶応大の大久保監督が退任が決まっている中での優勝。JX−ENEOSに戻るみたいですが、結果をどちらでもしっかりと出すのはかっこいいですね。
元々はプロでやっていた御方。NPBでやってみてほしいです。

関西大が準優勝。秋にエースとしてフル回転した森投手が社会人に行ってからも楽しみですね。今からでもプロに行けそうな投球をしていましたし。

神宮大会、特に高校の部は、日程が詰まっていることもあり、投手起用が難しくなります。もともと自分たちの県や学校に恩恵がないことがほとんどですし・・・。神宮枠もいいですけど、選手権の出場枠も1つ増やすというのは面白いと思いますね。そうすれば、夏に自分たちが恩恵を受けられる可能性が高くなりますし。もっと各校の必死さが増えると思います。
どうかご一考を。