6月13日に神宮球場で行われた準々決勝の第1試合、明治大−東洋大の観戦記です。
東京六大学VS東都大学リーグの代表同士、事実上の決勝戦かも、ということで注目されました。

明治大
101010000|3 H6 E0
000000000|0 H7 E1
東洋大

明治大
森下−西野
東洋大
村上、渡邊、松澤、河北−佐藤

投手成績
明治大
森下 9回 106球 被安打7 死球1 三振4 失点0
東洋大
村上 6回 102球 被安打6 四球3 三振4 失点3
渡邊 1回 11球 被安打0 四球0 三振0 失点0
松澤 1回 14球 被安打0 四球0 三振0 失点0
河北 1回 8球 被安打0 死球1 三振0 失点0

森下投手はドラフト1位候補として注目される投手。初戦の先発を回避し、満を持しての東洋大戦での先発でした。MAX152km。カーブも上手く使ってかなりレベルの高いピッチャー。何より制球力が高く、試合を作る能力が高いのがいいですね。
村上投手も右のオーバーハンド。智弁学園出身の3年生。選抜の優勝投手ですよね。連投で先発。それでもMAX146km。こちらも要所で力を入れて能力の高さを見せました。
渡邊投手は左のオーバーハンド。1年生でこの春2戦目の先発を担ってきた投手。
松澤投手は右のオーバーハンド。MAX142km。
河北投手も右のオーバーハンド。リリーフの3人は1年生。

明治大
6添田 8丸山 9内山 5北本 3喜多 D公家→H和田 7陶山 2西野 4清水頌→H市岡→4小泉
東洋大
8松本 7小峰 9山田 2佐藤 D山崎 4木村 3諏訪→H廣岡→3齋藤 5津田 6小川

(試合経過)
1回表、2死2塁から4番北本のタイムリー2ベース。明治大が先制。
3回表、1死1、3塁からワイルドピッチで1点。2−0
5回表、2死2塁から4番北本がタイムリー2ベース。3−0
9回裏、2死2塁から5番山崎のレフトへのヒットで2塁ランナーがホームを突くもかなり手前でボールが来てタッチアウト。明治大が勝ちました。
明治大は森下投手が先発。東洋大打線をしっかりと抑えきりました。
毎回のようにランナーを出してはいたのですが、崩れる様子はなく危なげがほぼなかった。唯一6回裏に1死から1番、2番に連打を浴びて3番、4番を迎えるところがピンチでしたが、ここでギアを上げて152kmを出したように、試合を作る能力も見事。こういうピッチャーがいるのは心強いですよね。

打線もチャンスはそんなに多くなかったのですが、4番の北本選手が2度活かして2本のタイムリー2ベース。エースが投げて4番が打つ、理想的な試合運びでした。

6回以降は淡泊になった印象ですが、東洋大の投手陣も力があるわけで仕方ないかな、と。9回には失点のピンチでしたが、冷静にレフトからいいボールを返して余裕をもってタッチアウトでしたし、レベルが高いです。
優勝へ一番近いチームには違いないと思いますね。

東洋大は森下投手から、相手を上回る7安打を放つなど、力があるところは見せました。ただ、先手を取られて相手に余裕を与えてしまったところがもったいなかった。

村上投手の連投は正直どうかな、と思います。リリーフ陣は抑えているわけで、前日7回で降りているとかエースだからとか、そういう過去の常識で話をせずに、3年生で将来ある投手を活かす運用をしてほしいと思います。結局は自分に度胸がないだけですしね。

注目カードでお客さんも平日とは思えないくらい多く、試合もテンポのいい好試合でした。