6月11日に神宮球場で行われた第1試合、中京学院大−桐蔭横浜大の1回戦の観戦記です。
前回初出場初優勝を果たした中京学院大が、3年ぶりの全国大会でどういう戦いを見せるかに注目して観戦しました。

中京学院大
010011040|7 H9 E1
002101103|8 H11 E3
桐蔭横浜大

中京学院大
長島、古田、高野−馬場
桐蔭横浜大
三浦、渡邊、登坂−手島

投手成績
中京学院大
長島 6回 112球 被安打8 四球1 三振5 失点4
古田 2回1/3 55球 被安打3 四死球3 三振1 失点4
高野 1/3 4球 被安打0 四球0 三振0 失点0
桐蔭横浜大
三浦 5回0/3 66球 被安打3 四死球2 三振5 失点3(自責点1)
渡邊 2回0/3 52球 被安打4 四球1 三振2 失点4(自責点3)
登坂 2回 35球 被安打2 四球1 三振2 失点0

長島投手は右のサイドハンド。かなりアンダーに近くなっていました。MAX134km。以前はもう少し球速は出ていた印象でしたが・・・。
古田投手は右のオーバーハンド。小柄で細身。最後は勝ちたい気持ちが先に出てしまった感じだったかな。
高野投手のボークはルールを把握できてなかったことがすべてかな、と。僕も知りませんでした・・・。
三浦投手は右のオーバーハンド。MAX145km。球威のある好投手。
渡邊投手は左のオーバーハンド。MAX139km。
登坂投手は右のオーバーハンド。厳しい場面での登板で良く踏ん張ったと思います。

中京学院大
7堀田 5中村 6吉位 9叺田 3富川 4西浦 D石川 2馬場 8藤田
桐蔭横浜大
6杉山 D鈴木 7道上 9大神田 8山ノ井 5渡部 3石橋→H鹿糠→R霜田 4山口 2手島→H内田→R山根

(試合経過)
2回裏、2死2塁から7番石川がタイムリー。中京学院大が先制。
3回裏、1死3塁から1番杉浦がタイムリー。2死3塁から3番道上のライトライナーを転んで取れずタイムリー2ベース。2−1
4回裏、1死3塁から7番石橋の2ゴロの間に1点。3−1
5回表、1死2、3塁から9番藤田の犠牲フライ。3−2
6回表、無死1塁でピッチャー交代、渡邊。1死1、3塁から5番富川のタイムリー。3−3
6回裏、2死から6番渡部の勝ち越しソロホームラン。4−3
7回裏、1死1、3塁から2番鈴木の犠牲フライ。5−3
8回表、無死3塁から4番叺田がタイムリー。尚も無死満塁でピッチャー交代、登坂。7番石川がタイムリー。8番馬場の押し出し四球で逆転。9番藤田の犠牲フライ。中京学院大が逆転。7−5
9回裏、1死満塁から2番鈴木が押し出し四球。ここでピッチャー交代、高野。初球にボークで同点。3番道上の犠牲フライで逆転サヨナラ。桐蔭横浜大が勝ちました。
中京学院大は力のある桐蔭横浜大に良く食らいついていたと思います。
正直7回裏に犠牲フライで2点差に広げられた時点で負けを覚悟しました。そこから8回にラッキーな当たりや相手のエラーもあったにしても、連打や粘っての押し出し四球、犠牲フライで一気に逆転して2点リードをしたのは見事でしたし、全国でのこの勝負強さはすごいな、と感じました。

投手陣がやっぱり全国で戦うには見劣りしたかな、と感じました。それぞれのピッチャーは精一杯力は出し切ったと思いますが。
他の各チームを見てるとほぼすべての大学が140km以上、150kmを出す投手もちらほらいる時代になってきています。こういう投手を東海地区、愛知リーグでも出せるようになっていきたいですよね。

最後のボークの場面、ランナーがいる状態での2段モーションはボークというルールがアマチュアには存在するということなんですよね・・・。正直知りませんでした。
先日同じようなケースでボークがあったんですが、その時もピッチャーが3塁にランナーがいて、ゆったりと投げたので同じケースだったんでしょう。
そもそも2段モーション云々は日本だけなのだから、さっさと無くせばいいのに、と思いますがね・・・。

桐蔭横浜大は投手陣を含めレベルの高いピッチャーがそろっていました。
6回の渡部選手の一発は逆方向の右中間に飛び込むホームラン。追いつかれた直後のホームランは値千金でした。7回にもきっちり犠牲フライで突き放すなど、強いな、と感じるチーム。
ただ、結構守りでミスが出て自分たちの首を絞めた試合に。この辺りは次に修正したいところですね。

1番の杉山選手は5打席で3安打2四死球。素晴らしい活躍でした。

前回中京学院大が出た時の初戦の相手が桐蔭横浜大。今回はリベンジを果たした形に。最後までもつれましたが、面白い試合でした。