4月8日にパロマ瑞穂球場で行われた愛工大−名城大の3回戦の観戦記です。
一部昇格直後の愛工大が昨秋優勝校の名城大相手にどう戦うかに注目して観戦しました。

愛工大
012300000|6 H6 E0
000101000|2 H5 E2
名城大

愛工大
中村、山口、新村−尾濱
名城大
村瀬、近藤、横尾、二宮−奥原、野口

投手成績
愛工大
中村 4回 57球 被安打4 四球0 三振2 失点1
山口 1回0/3 28球 被安打0 四球4 三振0 失点1
新村 4回 62球 被安打1 四球2 三振4 失点0
名城大
村瀬 2回2/3 51球 被安打2 四球3 三振0 失点3
近藤 1/3 3球 被安打0 四球0 三振0 失点0
横尾 4回 58球 被安打4 四球2 三振4 失点3
二宮 2回 21球 被安打0 四球0 三振0 失点0

中村投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。ボールは走っていました。
山口投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。波佐見出身の1年生。コントロールに苦しみました。
新村投手がピンチで登板。落ち着いた投球で最少失点で食い止めました。決めに行くまっすぐがコースに決まり見逃し三振を多く取っていました。
名城大は村瀬投手が登板。まっすぐはなかなか。毎回先頭を出したところで苦しいピッチングに。
近藤投手は右のサイドハンド。豊田高校出身の2年生。
横尾投手は右のオーバーハンド。上田西出身の1年生。まっすぐはかなり速い。三振の取れる球威を持っていて今後楽しみなピッチャー。
二宮投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。連投でしたが危なげないピッチングが光りました。

愛工大
7後藤→8矢野 6平本 8市川→7 9中井 4岡田 3山本航 D田中→H竹腰 2尾濱 5江川
名城大
8舟橋 5川瀬→H高沢→5大場→H小林→4 3加納 D大川 9坂上 6飯田 7小川大 2奥原→H中村→2野口 4木邊→5

(試合経過)
2回表、無死3塁から6番山本航の3ゴロ野選で1点。愛工大が先制。
3回表、2死満塁でピッチャー交替、近藤。6番山本航の3ゴロで2点タイムリーエラー。3−0
4回表、2死満塁から4番中井が走者一掃の3点タイムリー3ベース。6−0
4回裏、2死1塁から4番大川がタイムリー2ベース。6−1
6回表、無死満塁でピッチャー交替、新村。3番加納に押し出し四球で1点。しかし後続が三振、1ゴロ、遊飛に倒れ1点止まり。6−2
愛工大が勝ち、勝ち点を上げました。
愛工大はエースの中村投手が先発。ただ、1戦目、2戦目は投げずにこの3戦目に持ってきたあたり、平井監督の策士ぶりがうかがえますね。立ち上がりから好調でしたが、つかまりかけた4回を見て5回にスパッと投手交代。山口投手は1年生でリーグ初登板でしたが、可能性を感じる球威を見せてくれました。
ピンチで投げた新村投手のピッチングも見事。鮮やかな投手起用でしたね。

2回表は先頭の岡田選手の3ベースを活かした形での先制でしたが、2回以降はミス絡みの得点。そういう部分では愛工大はラッキーもありましたが、投手起用を含めて、落ち着いた戦いぶりが見事だったと思います。
4番の中井選手は3安打3打点。頼れる4番としてこれからも活躍が楽しみ。
1番に入った愛工大名電出身の1年生後藤選手は、ヒットはなかったものの、先頭バッターで2度四球で出塁し、塁上からプレッシャーをかけていました。ここからさらなる活躍を期待。

名城大は2回表が野選、3回表はタイムリーエラー、4回表も無死2塁からのバントで野選があり、これが大量失点につながりました。4回の3点タイムリー3ベースもライトが飛びついてあと一歩で取れなかったのですが、ギャンブルをしなかったら2点では止めれたと思いますし・・・。ここは評価が分かれるところですが。

やはり投手陣が不安。2戦目に完投した二宮投手を中心に再編されると思います。そんな中可能性を見せたのが横尾投手。1年生にどこまで頼るかという部分はありますが、速球は魅力ですし、この後のリーグ戦のカギを握りそうです。

打つ方は4番の大川選手に一本タイムリー2ベースがありましたが、6回裏の1点返して尚も無死満塁の場面でのフルカウントからの空振り三振が勝敗を分けたポイントになりました。2年生4番としてプレッシャーのかかる場面も多くなりそうですが、4番が打ってこそ。若き4番に期待ですね。