3月23日に愛工大名電Gで行われた松蔭−東海学園の観戦記です。
秋はどちらもリーグ戦全敗。どちらが公式戦初勝利を上げるか注目して観戦しました。

松蔭
1113000100002|9 H18 E5
3130000000000|7 H13 E4
東海学園
(延長13回タイブレーク)

松蔭
小林、鯛取−加藤
東海学園
榊原、横平−田之上

投手成績
松蔭
小林(5) 3回 69球 被安打8 四球5 三振1 失点7
鯛取(3) 10回 137球 被安打5 四球3 三振9 失点0
東海学園
榊原(1) 5回 96球 被安打12 四死球3 三振1 失点6
横平(9) 8回 141球 被安打6 四球4 三振13 失点3

小林投手は右のオーバーハンド。まっすぐはあんまり速くない。コントロールは元々そんなに悪くないタイプと思いますが、立ち上がりからコントロールに苦しみ、甘くなったところを痛打されました。
鯛取投手は右のオーバーハンド。あまりピッチャー経験がないとのことでしたが、まっすぐはなかなか。スライダーとのコンビネーションが素晴らしく、コントロールも良かった。最後まで球威が落ちなかったのも立派でしたね。
榊原投手は右のスリークォーター。コントロールで打ち取るタイプでまっすぐはあんまり速くない。
横平投手は左のオーバーハンド。上背もあり、まっすぐはなかなか。スライダーの切れも良く、新2年生ということでこれから覚えておきたいピッチャー。好投手です。

(出場選手)
松蔭
4金森 1小林(5)→3→5 7渡辺 3鯛取→1 5今原(6)→6 8佐藤 6久保(15)→3 9宮沢(10) 2加藤
東海学園
9原(11) 5安江 8近藤 3築山 7小栗(2) 2田之上(10) 6仲間 1榊原→1横平(9) 4坪井(12)→H野崎(7)→4川辺(13)

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番渡辺が犠牲フライ。松蔭が先制。
1回裏、ストライクがなかなか入らず3つの四球で1死満塁から5番小栗がタイムリー。6番田之上の2ゴロで4−4−3のダブルプレーを狙うも1塁送球が逸れてエラーとなり2者生還。東海学園が逆転。3−1
2回表、2死3塁から8番宮沢がタイムリー2ベース。3−2
2回裏、1死1、3塁から2番安江がタイムリー。4−2
3回表、1死満塁から5番今原が犠牲フライ。4−3
3回裏、1死1塁から6番田之上がタイムリー2ベース。2死満塁から1番原が2点タイムリー。7−3
4回表、無死3塁からパスボールで1点。更に2死1、2塁から3番渡辺4番鯛取の連続タイムリー。7−6
4回裏から松蔭は鯛取がマウンドへ。連打を許し無死1,2塁となるも5番小栗を5−5−3のダブルプレーにしとめ、6番田之上の1ゴロでしのぎます。
5回裏、先頭がエラーで出塁。そこから1−6−3のゲッツーを取れそうなのが取れず、更にショートにエラーが出て2死1,3塁となるも2番をレフトフライでしとめてピンチを脱出。
東海学園は6回表から奥平にスイッチ。ここから鯛取、奥平の投げ合いとなります。
8回表、1死からエラーと四球で1、2塁とし5番今原がタイムリー2ベース。松蔭が追いつき7−7。
9回の表裏ともに得点圏に進めるも得点ならず延長戦に。
10回表、エラー2つと四球で2死満塁となるも8番が倒れ勝ち越しならず。
12回表も1死1,2塁とするも6番7番が倒れ0点。
12回裏で決着がつかずタイブレークに突入。
13回表、8番宮沢が犠打を決め1死2、3塁。9番加藤がフルカウントからライトへタイムリー。更にワイルドピッチで1点。9−7と2点勝ち越し。
13回裏、先頭が倒れたあと、2番の安江のヒットで1死満塁。ここで3番4番でしたが、鯛取が連続三振に斬って取って試合終了。松蔭がタイブレークをものにしました。

どちらも秋はリーグ戦で1つも勝てず。
序盤の試合内容的にはそれが垣間見える、お世辞にもいい試合とはいえない試合でした。
松蔭の小林投手も捕まったとも言えますが、守備の乱れに足を引っ張られたのも確か。ただ四球が点数にもつながったので、四球は減らしたいところ。

松蔭の勝因は鯛取選手の頑張りにつきます。4回からマウンドに上がって無失点投球。特に、5回6回は味方にミスが出てランナーを許すも、それを救う投球で無失点。これで徐々に流れを作っていきました。
何よりニコニコしながら勢いよく投げ込んでくるので、見ていて気持ちのいい投球でした。最後の方はへばっていたと思いますが、それでもまっすぐの球威は落ちなかった。ピッチャー専任しても面白いと思いますね。

今原選手、加藤選手と終盤打点を上げたのは2年生。彼らの頑張りで低迷している松蔭を引っ張り上げてほしいですね。

松蔭は2年ぶりの公式戦勝利。長かったです。これをいいきっかけにしてほしいですね。

東海学園は4回まで毎回ヒットが出ていたものの、4回に無死1,2塁で5番小栗選手に打たせてゲッツー。ここで流れが変わってしまいました。
バントはしないチームのようで、ランナーが出ても基本的に強行策。ただ、足もあまり使わないので、どうしてもピッチャーを捉えられないと手詰まりになってしまいます。
強行策は悪いこととは思いません。ただ、チームとしてどうやって相手ピッチャーを崩すか。これを考えていく必要があると感じました。

2番手で登板した横平投手は素晴らしい素質を感じるサウスポー。もちろん一人で勝てるわけではないですが、今後、夏、秋以降、どういう成長を見せるか注目したいと思います。