夜の虹を架ける 四天王プロレス「リングに捧げた過剰な純真」を読みました。

四天王プロレス
自分は全日派でした。プロレスを見るようになったのは1992年の高校2年生の時。深夜の全日本プロレス中継を見てそれから。
小学校の頃はいとこがプロレスファンでしたので、その影響でたまに見るくらい。その頃も新日本よりは全日本がどっちかと言えば好きでした。というか猪木のプロレスがあんまり好きじゃなかった。困ったら延髄、ナックルパート・・・。ナックルって反則じゃないの?とかそういうのが気になっていました。

ファンとして復活した頃、もちろん新日本も見れたのですが、やっぱりはまれなかった。基本的にひねくれもので、他の人がいいというものを疑う性分。四天王でも田上ファンでした。超世代軍ばかり取り上げられるので、相手となる田上頑張れって思ってましたね。

週刊プロレスも毎週買うようになり、ずーっと続きました。週プロ信者と言ってもいい感じだったかも。主催した東京ドーム大会(95年4月2日)も行きましたし。新日本が取材拒否した時も買い続けました。

この本の作者、市瀬さんの全日愛の深い文も大好きでした。深化する全日本。さすがにNOAHになり、三沢選手の体型が崩れてきてからは、このままでは、とも思ったりしていましたが。

その全日本プロレスの当時の情景、裏側、当事者たちの声、うめき・・・。800ページ以上の分厚い本ですが、一気に読めてしまいました。

今現役が誰もいない四天王(川田選手はまだ引退はしていませんが)。その代償と言ってしまえばそれまでですが、それだけじゃない輝きがこの本には詰まっています。
プロレスファンには読んでほしい本ですね。

☆5つで。