11月4日にパロマ瑞穂球場で行われた1部2部入替戦、愛知大−愛工大の2回戦の観戦記です。
愛大が崖っぷちに追い込まれた2回戦で、先発の人選になるかと思いましたが、1年生の田村投手が抜擢。どんな投球を見せるかに注目して観戦しました。

愛大
002000120|5 H9 E0
001000001|2 H9 E1
愛工大

愛大
田村、大矢−観音寺
愛工大
新村、吉村、大宅、三木、中谷−土居

投手成績
愛大
田村 8回 134球 被安打7 四球5 三振1 失点1
大矢 1回 11球 被安打2 四球0 三振0 失点1
愛工大
新村 7回 136球 被安打6 四死球6 三振6 失点3
吉村 2/3 9球 被安打0 四球1 三振0 失点1
大宅 0/3 8球 被安打2 四球1 三振0 失点1
三木 1/3 9球 被安打0 四球1 三振0 失点0
中谷 1回 14球 被安打1 四球1 三振0 失点0

田村投手は豊野出身の1年生。大学で先発した試合は初めて観戦。高校の頃から見て、応援してきたので、観戦しているだけでこっちが疲れる始末(苦笑)。この日はコントロールが比較的安定。ただ、左バッターにはやや投げにくそうで、球威が落ちる印象でした。
大矢投手は豊明出身の1年生。捉えられる打球が多かった。
新村投手は右のオーバーハンド。桜丘出身の2年生。ボールは走っていたものの、コントロールがばらつき5回までで103球。球数を減らす投球がしたい。
吉村投手は右のサイドハンド。キャッチャー登録の3年生。ボールが速くて驚きました。

愛大
9中村→貞清 6長谷部 4加藤 3服部 2観音寺 5阿部 7安田 8川良→H内山→今村 1田村→H東拓→R二宮→大矢
愛工大
4木村 8市川→H大堀 5徳浪 7羽谷 3山本航→R下里→3 9西崎→9佐藤 2土居 1新村→H田中→R平本→H中井 6江川

(試合経過)
3回表、2死2塁から4番服部が右中間の深いところに2ランホームラン。愛大が2点先制。
3回裏、無死1、3塁から2番市川の犠牲フライ。2−1
7回表、1死満塁から5番観音寺がタイムリー。3−1
7回裏、1死2,3塁と同点のチャンスで2番市川が遊ゴロ。2死2,3塁から3番徳浪のカウントが悪くなったところで申告敬遠。2死満塁で4番羽谷が1飛に倒れ3者残塁。愛大は賭けに成功。
8回表、2死1塁でピッチャー交替、大宅。2死1、2塁から3番加藤、4番服部が連続タイムリー。ここでピッチャー交替、三木。5−1
9回裏、1死1塁から代打大堀がタイムリー3ベース。5−2
愛大が勝ってタイに。
愛大はリーグ戦未勝利の1年生田村投手が先発という賭けに出ました。他に監督が信用出来る投手がいないという理由が一番かとも思いますが・・・。
立ち上がりが心配でしたが、1回2回とヒットを一本ずつ許すも0で切り抜けます。
3回に前日ブレーキだった4番の服部選手が先制2ラン。やや詰まったような当たりにも感じたのですが、力で持っていったすごい打球でした。
3回裏に1点を返されるもののなんとか田村投手が踏ん張り、1点差で中盤へ。田村投手自体は5、6回でかなり一杯一杯になっていましたが続投。
6回裏は1死3塁で7番土居を迎える厳しい状況でしたが、愛工大はスクイズを仕掛けて土居が空振りし、ランナー憤死。正直このサインは信じられませんでした。ここまで1戦目からキーマンになっている土居選手だったので打たせればよかった場面だと思いましたが・・・。

7回表は1点追加して尚も2死満塁で7番安田の当たりをレフトの羽谷選手がファインプレー。追加点をしのぎます。
7回裏は2死2,3塁で3番徳浪選手を歩かせるギャンブル采配。確かに4番羽谷選手は当たっていませんでしたが、その直前にファインプレーが出ていたので、危険かと思いましたが、結果は田村投手が抑えて吉。ただ、結果オーライにも感じました。

何にしても、この試合は田村投手の好投に尽きます。負けたら終わりの試合で、8回まで投げ切る好投。どうせ8回まで引っ張るなら完投させてほしかった。まさか次の日に使うなんて思いもしませんでしたし。

愛工大は6回の土肥選手へのスクイズのサインが全てだったと思います。結局次の打席に土居選手は2ベース打ってますし・・・。
吉村投手が8回2死から四球を出したところで替えたのも、ちょっと分からなかった。まぁ左だったから左をぶつけたのでしょうが。

この試合に関しては愛大八田監督のギャンブルが当たった。選手がそれに応えた。愛工大はそれが外れた。そういう試合でした。