7月25日に四日市霞ヶ浦球場で行われた三重大会の決勝戦、白山−松阪商のTV観戦記です。

白山
200060000|8 H10 E1
000002000|2 H13 E1
松阪商

白山
岩田、山本−辻
松阪商
藤崎、渡辺−竹下

投手成績
白山
岩田(5) 8回 112球 被安打12 死球2 三振3 失点2
山本(1) 1回 15球 被安打1 四球0 三振0 失点0
松阪商
藤崎(1) 4回1/3 91球 被安打6 四球3 三振0 失点7
渡辺(3) 4回2/3 71球 被安打4 四球2 三振6 失点1

岩田投手は右のオーバーハンド。MAX134km。オーソドックスなフォームから切れのあるボールを投げます。コントロールが安定してストライク先行が出来ていました。
山本投手は右のスリークォーター。MAX131km。
藤崎投手は右のオーバーハンド。テイクバック小さいフォーム。MAX131km。
渡辺投手は左のスリークォーター。MAX129km。ちょっとコントロールばらつきがありましたが、球威はありました。

白山
6栗山 8市川 3有森 2辻 7伊藤 9駒田 4梶川(14) 5石田(4) 1岩田(5)
松阪商
4大野→西村(5) 8宮前 9藤原 1藤崎 2竹下 3古儀(13) 7下田 6堀江 5北村(15)

1回表、試合開始直前にアクシデント。松阪商の主将、2塁の大野が投球練習中に故障でベンチへ。西村に交替。1死1塁から3番有森のショートゴロで2塁送球が悪送球で外野のカバーも遅れ、ランナーが長躯ホームイン。更に1死3塁から4番辻の2ゴロの間に1点。白山が2点先制。
1回裏、3本のヒットで2死満塁とチャンスを広げますが、6番が倒れ0点。
3回裏、1死満塁のチャンスを作るも、6番7番が連続三振。岩田の踏ん張りが見事。
5回表、1死満塁から3番有森がレフトオーバーの3点タイムリー2ベース。尚も1死1,3塁でピッチャー交替、渡辺。2死1,3塁から6番駒田がタイムリー。更に2死2,3塁から7番梶川が2点タイムリー。8−0
6回裏、1死1,2塁から8番堀江が2点タイムリー2ベース。8−2
9回裏、エースの山本がマウンドに。しっかりと抑えて白山が初優勝。
白山は特出した選手はいませんし、ピッチャーの2人も特別すごいわけではないです。
ただ、しっかりと守っていましたし、走塁が確実というか、積極的ですし、指示が的確。こういう出来ることをしっかりとやって、勝って甲子園に行くというのは、他の学校に取ってもすごく励みになる勝利ですね。

チャンスは2度のチャンスでしっかりと取った。5回に5点目を取った後にもう一度チャンスを作って更に3点取ったのが大きかったですね。集中力が見事でした。

松阪商はツキが無かった。1回3回に2死満塁、1死満塁を活かせなかったのも響きましたが、エンドランをかけたのがライナーゲッツーになるなど、不運な当たりが多かった。
なにより、試合開始直前に主将の大野選手が交替せざるを得なかった。そしてそのほころびから初回に2失点をした。不運で片づけるには気の毒な試合の入りになってしまいました。
渡辺投手がしっかりと抑えただけに、替え時も・・・。まぁこのあたりはチーム事情もありますからね。

チーム力としては松阪商が上。でも試合は白山が快勝。ここが野球の怖さであり、面白さですね。

甲子園で勝つのは大変かと思いますが、何よりのびのびと自分たちの野球をやってほしいです。