7月22日に小牧球場で行われた準々決勝第2試合、愛工大名電−天白の観戦記です。
連投になる好投手の天白の岡本が、名電相手にどこまで踏ん張れるかに注目して観戦しました。

愛工大名電
10200000101|5 H14 E0
02100001000|4 H11 E2
天白
(延長11回)
愛工大名電
室田、秋山−安井
天白
岡本、齋藤−浅井

投手成績
愛工大名電
室田(10) 3回1/3 61球 被安打6 四球2 三振5 失点3
秋山(1) 7回2/3 99球 被安打5 四球1 三振14 失点1
天白
岡本(1) 9回 139球 被安打12 四球1 三振6 失点4
齋藤(10) 2回 60球 被安打2 四球3 三振3 失点1

室田投手は左のスリークォーター。まっすぐはまぁまぁ速い。三振も取れてはいましたが、捉えられた打球も多かった。
秋山投手は右のオーバーハンド。まっすぐはかなり速い。アウトコースのコントロールが抜群で三振の山を築きました。
岡本投手は左のオーバーハンド。MAX138kmを記録。暑い中良く粘って投げていました。最後は限界だったかも。
齋藤投手は変則の左のサイドハンド。MAX117km。延長からの登板で粘り強く投げていました。

愛工大名電
4永井 5西脇(7) 9柳本 3牛島 8後藤 6堀内 2安井 7稲生(17) 1室田(10)
天白
3櫻木 9山田 8湯浅 6鹿子島 4則定 5濱口 1岡本 2浅井 7伊藤

(試合経過)
1回表、1死2塁から4番牛島のタイムリー。名電が先制。
2回裏、2死1、2塁から9番伊藤が2点タイムリー2ベース。天白が逆転。2−1
3回表、無死1塁から2番西脇がタイムリー2ベース。1死3塁から4番牛島がタイムリー。名電が逆転。3−2
3回裏、1死1、3塁から5番則定がタイムリー。3−3
4回裏、1死1塁でピッチャー交替、秋山。
8回裏、先頭の湯浅が勝ち越しソロホームラン。4−3
9回表、2死から2番西脇が同点ホームラン。
延長に突入。
11回表、1死2塁から4番牛島がタイムリー。名電勝ち越し。5−4
愛工大名電が勝ちました。

愛工大名電はバントをやめた、という報道が出ていて、正直半信半疑だったのですが、この試合はほんとにバントをほとんどせず。でもこういう野球のが相手からするとこわいですよね。

愛工大名電はここまで試合は見ていないのですが、モタモタというか、派手なというか、点の取り合いのような試合が多いので、どんな感じか楽しみでした。正直打線はすごみは感じませんでした。ただ、土壇場の強さというのは、今大会で身に着いたものかな、と思いましたね。
西脇選手の土壇場でのホームランは、打った瞬間は外野フライかと思いました。昨年も最後の打者だったとのことで、それは嫌だという思いが、ひと押しにつながったのかな、と思いましたね。
西脇選手、牛島選手が当たっています。この2人でどう点を取るかがカギになりそうです。稲生選手の8番は意図は分かりませんが・・・。ダブルクリーンアップを意識している感じですね。

この試合に関しては秋山投手が素晴らしかった。8回にホームランを打たれてからの6者連続三振は、絶対に自分がもう一度流れを戻す、という決意が感じられました。
室田投手との継投で戦うことになると思うので、どこまで抑えられるか。

天白は岡本投手の頑張りが見事でした。連投できつかったと思うのですが、ピンチでフライアウトが多かった。手元で切れがあったという証拠でしょうね。
ベスト8で敗退となりましたが、間違いなく上でやれるピッチャー。国公立大志望ということも聞こえてきますので、出来れば野球の強いところに入って、そこでエースになるような活躍を期待したいです。

チームとしても良く戦いました。8回裏の湯浅選手のホームランはしびれました。それに外野守備が絶妙で、良く研究しているな、と感じるチームでした。
延長戦から投げた齋藤投手は今大会初登板。土壇場からの登板で10回11回ともにピンチで良く踏ん張りました。1失点は上出来だったと思います。

天白は初のベスト8。歴史を作りました。新チームは一から作ることになりますが、この活躍を見て憧れる選手が入ってくるでしょうし、今後も楽しみですね。