7月14日に小牧球場で行われた第2試合、名古屋工−西春の観戦記です。
名古屋工はなかなか見る機会がなく、10年ぶりの観戦。今は部員が62人もいて、力を入れ始めているようですね。シード校の西春とどういう試合をするか、注目して観戦しました。

名古屋工
003003000|6 H9 E4
32124000X|12 H12 E0
西春

名古屋工
三浦−村瀬
西春
尾崎、庄部−伊吹

投手成績
名古屋工
三浦(1) 8回 147球 被安打12 四球6 三振3 失点12
西春
尾崎(1) 5回 69球 被安打4 四球2 三振1 失点3
庄部(11) 4回 52球 被安打5 四死球2 三振1 失点3

三浦投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。球威は終盤まで維持出来ていましたし、コントロールも悪くない。後は緩急を使ってまっすぐを活かせるようになるとピッチングが楽になるかも。2年生ですし、秋以降も楽しみ。
尾崎投手は左のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。ボールに力強さが増して、フライアウトが多かった。
庄部投手は右のサイドハンド。スリークォーターからも投げることも。以前見た時よりはひじが上がっていました。まっすぐはまぁまぁ。コントロールが安定した印象。

名古屋工
8山内 1三浦 4岡崎 3伊藤 2村瀬 5新澤津 7蓑島 9藤井 6竹内
西春
3松平 9大坪 8森田 7南 6八神 1尾崎 5磯貝 4秦 2伊吹

(試合経過)
1回裏、1死2、3塁から4番南が2点タイムリー。1死満塁から7番礒貝が犠牲フライ。3点先制。
2回裏、1死1、3塁から3番森田がタイムリー内野安打。1死満塁から5番八神が犠牲フライ。5−0
3回表、2死1、2塁から5番村瀬が3ランホームラン。5−3
3回裏、1死2塁から9番伊吹がライト前に落ちるタイムリー2ベース。6−3
4回裏、1死1、2塁から6番尾崎が2点タイムリー2ベース。8−3
5回裏、無死3塁から1番松平の2ゴロエラーで1点。無死満塁から4番南がタイムリー。5番八神のレフトフライを落とし2者生還。12−3
6回表、2死1、2塁から9番立川がタイムリー。2死満塁から2番三浦がタイムリー。更に3番岡崎が押し出し死球。12−6
西春が快勝。
名古屋工はスタメンに2年生が5人。バッテリーも2年生で若いチームですが、力はありました。
三浦投手は130km中盤を投げて驚きました。今まで見る機会がなかったのですが、秋以降もチェックしたいピッチャー。
バッテリーを組む村瀬捕手は打撃が素晴らしく、伸びる打球でした。キャッチングで弾く場面が多かっただけに、しっかりと守れれば、もっと評価が上がりそう。
チームとして鋭い振りが目立ちましたし、部員も多いみたいですから、秋以降も楽しみなチームです。

西春はいいボールを投げ込んでくる三浦投手をいとも簡単に捉えていて、打撃の鋭さが目立ちました。その上で、一つ一つのプレーの精度が高い。公立でここまで作り上げてきたのはすごいと思いますね。

2回表に1死2塁から6番西澤津選手のヒットは定位置から離れていて、十分にホームに帰れる打球だったのですが、上手く回り込んで素早く投げることで、3塁にランナーを止めて、結果的に無失点に。何気ないプレーですが、外野、内野の動きがとにかく考えられていました。
走塁意識も高いですし、球際の強さが目立つ、高校野球の見本のようなチームになってきています。どこまで勝ち上がれるか、本気で甲子園狙ってると思いますし、可能性はあると思う試合でした。