8月28日に碧南臨海球場で行われた西三河地区準決勝、豊田工−安城の観戦記です。
夏前に注目されていた豊田工の横田投手は背番号3でファースト。それでもここまで勝ち上がる豊田工の底力もさすが。安城もエースの伊藤投手が登板を回避する中で試合が進んで行きました。

豊田工
111001200|6 H11 E1
003000004|7 H9 E3
安城

豊田工
中森、永田、北条−市川
安城
鈴木勇、豊島、阿部−杉浦拓

投手成績
豊田工
中森(10) 2回2/3 54球 被安打4 四球4 三振0 失点3
永田(11) 3回1/3 34球 被安打1 四球0 三振2 失点0
北条(1) 2回2/3 50球 被安打4 四死球3 三振0 失点4
安城
鈴木勇(10) 6回 93球 被安打8 四死球5 三振0 失点4
豊島(11) 2回 22球 被安打3 四球0 三振0 失点2
阿部(19) 1回 12球 被安打0 四球1 三振0 失点0

中森投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。小柄。外中心のピッチング。
永田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。
北条投手は右のオーバーハンド。体格はしっかりとしている。まっすぐはなかなか。いいまっすぐがあるのに変化球でカウントを取ろうとして取れずにピッチングの幅が狭くなった。
鈴木投手は右のスリークォーター。時々サイドからも投げます。テンポよくなげて打たせて取りたいピッチャー。
豊島投手は右のスリークォーター。サード側に足を出してクロスして投げます。まっすぐはそんなに速くない。
阿部投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。

スタメン
豊田工
4坂部 7亀井(18) 9鳴川 8加藤 5大山 3横田 2市川 6伊藤 1中森(10)
安城
2杉浦拓 5谷川高 7谷川恵 6杉浦智 8藤橋 1鈴木勇(10) 3白草 4菅 9鈴木颯(17)

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番鳴川のセカンドゴロの間に1点。豊田工が先制。
2回表、2死1、3塁から1塁ランナースタートして送球がセンターへ抜ける間にホームイン。2−0
3回表、1死2塁から3番鳴川のタイムリー2ベース。3−0
3回裏、1死1、2塁から2番谷川高の2点タイムリー2ベース。更に1死満塁から5番藤橋のショートゴロゲッツー崩れの間に1点。2死満塁でピッチャー交替、永田。3−3
6回表、1死満塁から1番坂部の犠牲フライ。4−3
7回表、1死3塁から6番横田の犠牲フライ。更に2死3塁から8番伊藤がタイムリー。6−3
9回裏、1死満塁から3番谷川恵、4番杉浦智がが連続タイムリー。5番藤橋の犠牲フライで同点。2死1、2塁から6番阿部がサヨナラタイムリー。安城が逆転サヨナラで県大会シード獲得。
どちらのチームも基本ストライクは打て、というチーム。ストライクとボールの見極めが出来ているバッターが多いな、と感じました。
安城はバント失敗も序盤ありましたが、それを引いても、簡単にバントするんじゃなくて、色々仕掛けてチャンスを拡大するスタイル。相手のバッターによって極端な守備を引いたりもして、さすが丘監督。一筋縄ではいかないチームにしてくるな、という印象。
登板を回避したエース伊藤投手が力がありますので、県大会でも上位進出がねらえそうです。

豊田工もやっぱり良く練習しているな、と感じるプレーを見せてくれます。
北条投手は変化球が多く、それが決まらずに苦戦。せっかくエースナンバーをもらっているのだから、もっと強いボールが見たかった。
横田投手が県大会に間に合うのか、分かりませんが、彼が投げられるのであれば、こちらも上位進出候補。
バッティングも悪くはないですけど、やっぱり横田投手のピッチングが見たいですよね。

エースが投げることによってチームが変わるのは高校野球では良くあるので、また違う野球を県大会では見たいですね。