4月23日に小牧球場で行われた第1試合、愛産大三河−誉の観戦記です。
享栄を破ってきた愛産大三河が尾張を制した誉とどういう試合をするか、注目して観戦しました。

愛産大三河
0102500|8 H10 E0
0001000|1 H4 E1

(7回コールド)
愛産大三河
清水−山本

小栗、木村、小林−阪野広

投手成績
愛産大三河
清水(1) 7回 98球 被安打4 四球1 三振8 失点1

小栗(1) 4回 66球 被安打5 四球3 三振1 失点3
木村(20) 1/3 17球 被安打3 四球1 三振0 失点4
小林(11) 2回2/3 43球 被安打2 四球1 三振2 失点1

清水投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。ボールに切れがあり、チェンジアップが効いていました。完成度の高いピッチャー。
小栗投手は左のオーバーハンド。細身の長身。まっすぐはそこそこ速い。ボールはやや荒れる。
木村投手は右のスリークォーター。ちょっとばらつきがあります。
小林投手は左のサイドに近いスリークォーター。まっすぐはなかなか。

愛産大三河
8長谷 5菅原(15) 9内田 6橋本 7小笠原 3楠名 4鈴木 2山本 1清水

9高木 7野村 4坂野貴 3鬼頭 6落合 8山本 5船渡 1小栗 2阪野広

(試合経過)
2回表、1死2、3塁から7番鈴木がタイムリー。愛産大三河が先制。
4回表、2死1、2塁から8番山本がタイムリー2ベース。更にサードランナーの鈴木が鮮やかにホームスチール成功。3−0
4回裏、2死満塁から6番山本がタイムリー。3−1
5回表、1死1、3塁から4番橋本がタイムリー。1死満塁でピッチャー交替、小林。6番楠名が走者一掃3点タイムリー3ベース。2死3塁から8番山本がタイムリー2ベース。8−1
愛産大三河がコールドで快勝。夏大のシード権を獲得。
両チームの投手の出来を含め、愛産大三河のが完成度が高いな、と試合を見ていて感じました。それがそのまま点差につながっていった印象。
清水投手は4回に2死からピンチを招き、振り逃げもあって2死満塁からタイムリーを浴びたものの、そこを1点で切り抜けて、後はスイスイ。ゲッツーも2つ取って、危なげないピッチングでした。守備もショートの橋本選手がいい守備を見せて、そこを中心にしっかりとしていて、伊達に享栄に勝っていないな、と感じるチームでした。

あと、4回の3点目となるホームスチールは、純粋に2死3塁からの本塁突入。単独のホームスチールというのは初めて生で見ました。鮮やかに決まってすごかった。確かにモーションが大きくて油断を突いた形なのですが、狙えるというのはすごいですね。

誉は小栗投手もまだまだ未完成で、伸びたらすごいピッチャーになるかも、というタイプですが、どこまで高校の間に伸びるか。まだまだ粗い、というところですけど、チーム全体がそんな印象。プレーも雑な感じも多いし。
のびのびとやって、どこまで力が発揮できるか。そこが鍵なチームかなって思います。
愛産大三河の洗練したチーム力に完敗でした。未完の部分をどう伸ばして夏を迎えるか。時間はそんなにないですけど、個々の力を上げて、上手くまとまって行きたいですね。