10月23日に清水庵原球場で行われた藤枝明誠−中京大中京の観戦記です。
監督が中京大出身同士ということで、練習試合をやっているようで、手の内も分かっている中での試合となり、それがどうでるか注目して観戦しました。

藤枝明誠
000100000|1 H6 E0
00000301X|4 H7 E0
中京大中京

藤枝明誠
久保田、遠藤−服部
中京大中京
香村−佐古

投手成績
藤枝明誠
久保田(1) 7回2/3 122球 被安打7 四死球5 三振3 失点4
遠藤(10) 1/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0
中京大中京
香村(1) 9回 128球 被安打6 四球0 三振8 失点1

久保田投手は右のスリークォーター。サイドのように身体が沈んでから投げ込む。まっすぐはなかなか。内外緩急をうまく使う。
遠藤投手は右のサイドハンド。
香村投手は右のオーバーハンド。序盤は変化球が決まらなかったり、ボールが高かったりとやや不安定だったが、点を失ってから安定する。以前見た時は本格派という印象でしたが、この日は変化球をうまく使って起用に投げるピッチャーだな、と感じる。無四球は立派。

(試合経過)
藤枝明誠は3回まで毎回ランナーを得点圏に送るも香村が踏ん張り0点。
中京大中京も3回裏に2死満塁まで攻めるも4番が倒れ先制ならず。
4回表、先頭の服部が2ベースを放ち、送って1死3塁から7番河合がスクイズを決め藤枝明誠が先制。
6回裏、2死1、3塁から6番谷村のタイムリー。更に2死2、3塁から代打鈴村が2点タイムリー3ベース。中京大中京が逆転。3−1
8回裏、1死1、3塁から6番谷村が犠牲フライ。2死1、3塁でピッチャー交替、遠藤。
中京大中京が逆転勝利。ベスト4進出。
中京大中京にとっては苦しい試合、展開。こういう試合は甲子園に行くためには乗り越えなきゃいけない、という典型の試合でしたが、良く逆転しました。

藤枝明誠は良く研究していて、抜けそうな当たりをポジショニングでアウトにした場面が何度もありました。スイングも良くて、いい当たりもありましたし、伊達に、美濃加茂の好投手池戸を崩してないな、と感じるチームでした。
いいチームだと感じましたし、これからさらに強くなってくるかも、と思いました。

中京大中京は香村投手の踏ん張りが勝利を呼び込みましたね。序盤は我慢の投球でしたが、失点を許さず、1点を失ってから開き直ったのか、堅さが抜けて変化球を自在に決めて相手を翻弄しました。良く我慢しました。
最後、痛烈のピッチャーライナーをひざに浴びて立ち上がれず。タンカで運ばれました。準決勝に投げられるか不安ですが、磯村投手もいますし、投手起用がどうなるか、監督の判断にも注目ですね。

無死1塁でバスターを仕掛けたり、スイングそのものもしっかりと振りきって強いスイングも出来ていたし、いい野球をやるようになってるな、と感じます。
次の至学館戦も変に構えずに、どっしりと戦えるか、そこがカギになりそうです。

お互いノーエラー。緊張感のある好ゲームでした。