8月26日に小牧球場で行われた起工−愛知黎明の観戦記です。
尾張地区の決勝戦。ここまで快進撃で決勝まで駆け上がってきた起工が、愛知黎明とどういう試合をするかに注目して観戦しました。
スコアボードにも選手名が出ず、アナウンスもなし。起工は名前が分かりますが、黎明が分からないため、ちょっといびつな観戦記になります。

起工
220000200|6 H13 E2
000021004|7 H14 E2
愛知黎明

投手成績
起工
近藤(1) 8回1/3 113球 被安打14 四死球4 三振2 失点7
愛知黎明
横井(1) 9回 157球 被安打13 四球2 三振5 失点6

近藤投手は右のサイドハンド。思い切ってインコースを攻めることができる。気持ちの強いピッチャーですね。
横井投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。序盤はボールが高かったところを狙われました。

(試合経過)
1回表、1死1、3塁から4番小笠原がタイムリー2ベース。5番脇田もタイムリー。起工が2点先制。
2回表、2死満塁から4番小笠原が2点タイムリー。4−0
5回裏、1死2、3塁から4番西山の2点タイムリー2ベース。4−2
6回裏、無死2、3塁から代打の犠牲フライ。4−3
7回表、1死1、3塁から牽制悪送球。更に1死3塁から6番野村がタイムリー。6−3
9回裏、無死2、3塁からバッテリーエラーとタイムリーエラーで2点。更に5番本田がタイムリー2ベースで同点に。1死2、3塁から8番横井がライトオーバーサヨナラタイムリー。黎明が意地の逆転劇で尾張を制しました。
起工は先日津島東戦を見ていますが、正直津島東の内容が悪く、起工がどうなのか今ひとつ分かりませんでした。
ただこの日見てみたら、上位はバッティングが良く、強い打球が打てる。また、追い込まれてからも変化に対応できる。なかなかの技術を見せてくれました。伊達に尾張地区で決勝まで駆け上がっていないな、という部分を感じました。
走塁が甘い、勝負どころでミスが出てしまった、もちろん反省点はありますが、それをいい経験にすれば、県大会でも暴れられるだけのチーム力はあると思います。
3番の近藤選手、4番の小笠原選手の打撃は力強い。近藤投手も安定感がありますし、県大会でもがんばってほしいです。

愛知黎明は現2年生が1年生次に1年生大会を制覇。そういう勝負強さみたいなものを感じるチーム。
ピッチャーの横井投手は球も速く、楽しみなピッチャー。
気になったのは守備位置。内野手が相手の打撃を見て、ある程度1,2塁間や3遊間をつめるべきって時でも対応できていないケースがありました。
そういう細かい部分で精度を上げていく必要はあるかな、と思います。
積極的に速いカウントで打っていくのは、チームとしてはありだと思います。ある程度打って勝っていくチームでしょうし、磨いてほしいですね。6番の伊東選手はいい打撃を見せていました。

起工の勝つ流れでしたが、そこをひっくり返した愛知黎明の意地は見事。こういう勢いを県大会にも活かしてほしいですね。