7月18日に瑞穂球場で行われた2回戦第3試合、岩倉総合−南陽の観戦記です。
26年ぶりの夏初戦突破を果たした南陽高校。これまでは強くない高校同士の2回戦となりましたが、その中でも必死に戦う両校に高校野球の良さを改めて感じる一戦となりました。

岩倉総合
003052010|11 H21 E1
300003031|10 H13 E5
南陽

岩倉総合
大野−塩梅
南陽
都筑−前野友

投手成績
岩倉総合
大野(1) 9回 156球 被安打13 四死球7 三振7 失点10
南陽
都筑(1) 9回 127球 被安打21 四球0 三振5 失点11

岩倉総合の大野投手は左の変則スリークォーター。まっすぐはそんなに速くない。終盤はコントロールに苦しみました。
都筑投手は右のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。コントロールが安定している分、打たれましたが、無四球で投げきったのはすごい。

岩倉総合
2塩梅 3工藤 5土屋 1大野 8下地 9酒井(13) 6岩瀬 7橋上 4河瀬
南陽
2前野友 4土屋 6藤田 1都筑 9加藤 3塚部 5奈良(11) 7村井 8林堂

(試合経過)
1回裏、無死1、3塁から3番藤田がタイムリー2ベース。4番都筑が2点タイムリー。南陽が3点先制。
3回表、2死3塁から3番土屋がタイムリー。2死1塁から4番大野がタイムリー3ベースと中継乱れる間にバッターランナーホームイン。同点。
5回表、1死2、3塁から5番下地がライト前に落ちるタイムリー。更に犠牲フライで加点。更に2死2塁から7番岩崎がタイムリー。更に2死1、2塁から9番河瀬がタイムリー。エラーも重なり1塁ランナーもホームイン。8−3
6回表、1死2、3塁から4番大野が2点タイムリー3ベース。10−3
6回裏、2死満塁から1番前野友が走者一掃の3点タイムリー2ベース。10−6
8回表、2死2塁から 7番岩崎がタイムリー。11−6
8回裏、2死満塁から2番土屋がセンター前に落ちる2点タイムリー。3番藤田もタイムリー。11−9
9回裏、2死2塁から8番志村がタイムリー2ベース。11−10
岩倉総合が逃げきりました。
南陽はもちろん、チームとしてはまだまだなのですが、ノッカーもよかったですし、走るし、積極性もあるし、いい野球をやるな、という印象。
外野守備など課題も多いですけど、これからもしかしたら強くなってくるかも、と感じるチームでした。バッテリーが抜けますが、3人だけ。ピッチャーをやれる子がいれば、新チームも楽しみです。

都筑投手の安定したコントロールは賞賛に値すると思います。ヒット21本浴びながら無四球というのは何気にすごい。

岩倉総合は序盤おされ気味でしたけど、中盤積極的な打撃はうまくはまって逆転に成功しました。大野投手がバッティングで活躍。
こちらも若いチームですし、こういう勝ち試合の経験を新チームに活かしたいところですね。

レベルの高い試合ではなかったですけど、どちらも勝ちたい気持ちが出ていて、こういう野球もいいな、と感じる試合でした。
夏大はこういう試合を見れることもあるから楽しいですね。