7月17日に岡崎球場で行われた2回戦第1試合、西尾東−豊田大谷の観戦記です。
西尾東は今のチームは見たいと思いながらも一度も見れず。ようやく見る機会に恵まれました。もう古豪という呼び方が正しい豊田大谷とどういう試合をするか、注目して観戦しました。

西尾東
600105|12 H8 E0
000000|0 H3 E0
豊田大谷
(6回コールド)
西尾東
神尾−眞子
豊田大谷
宮城、大西、中嶋、荒川−梅村

投手成績
西尾東
神尾(1) 6回 77球 被安打3 四球2 三振4 失点0
豊田大谷
宮城(10) 1/3 28球 被安打3 四球2 三振0 失点5
大西(18) 1回 36球 被安打0 四球5 三振0 失点1
中嶋(20) 3回2/3 52球 被安打1 死球3 三振1 失点1
荒川(1) 1回 30球 被安打4 四球3 三振1 失点5

神尾投手は右のオーバーハンド。クロスステップして投げ込むフォーム。まっすぐはそこそこ速い。基本ストライク先行で安定したピッチングが光りました。
宮城投手は右のオーバーハンド。小柄。まっすぐはなかなか。ボール先行で苦しみました。
大西投手は左のスリークォーター。まっすぐはそこそこ。コントロールがぶれぶれで、フォームが変わる変則フォームなのですが、固めないと厳しいかな。2年生。
中嶋投手は右のアンダーハンド。まっすぐはあんまり速くない。コントロールばらつくも、逆にそれが上手くいった印象。
荒川投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。反動つけて投げる感じのフォーム。

(スタメン)
西尾東
4藤井 6大杉 1神尾 3三ツ矢 7沓名 5村野 9吉田 2眞子 8川崎
豊田大谷
5西田 7魚住 4河合 6奥山 3大嶋 9蛭澤(16) 8矢野 1宮城(10) 2梅村

(試合経過)
1回表、1死2塁から3番神尾がタイムリー。更に1死満塁から6番村野が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交替、大西。更にバッテリーエラーで加点。1死1、3塁からショートゴロの間に1点。更に2死満塁から2番大杉が押し出し四球。打者12人で6点を西尾東が先制。
2回表、1死1塁でピッチャー交替、中嶋。
3回裏、1死から四球でランナーを出すも9番のところで送ろうとしてスリーバント失敗。1番西田がチーム初ヒットとなる2ベースを放ちチャンスを作るも2番が倒れ反撃ならず。
4回表、2死1、2塁から6番村野がタイムリー。7−0
6回表、2死満塁から7番吉田が押し出し四球。8番眞子が走者一掃の3点タイムリー2ベース。9番川崎もタイムリー。12−0
西尾東が6回コールドで圧倒しました。
豊田大谷は先発が10番の宮城投手で、エースナンバーの荒川投手が6回に7点ビハインドで登板。ということはどこかに不安があって投げさせられなかったのかな、ということでしょうね。ボールそのものはそんなに悪い感じはなかったですが・・・。
とにかく投手陣全般にコントロールが良くなくて、リズムが悪いまま試合が進みました。審判さんのゾーンもぶれがかなりあったのも事実ですけど・・・。

神尾投手との差は完全にコントロール。キャッチャーも何度もマウンドに行くのも逆にリズムを悪くした印象でした。
なんていうか、豊田大谷のが私立なのに、そういう力強さみたいなものがなかった。その割にたとえば1回表に1死1,3塁で前進守備を敷いて(それ自体どうかな、と思いますが)。ショート正面のあたりでホームに投げない(確かにホームは微妙なタイミングだったんですけどね)。ベンチワークの弱さとそれを徹底できない弱さが気になりました。
西尾東の打球方向を考えると6回表の眞子選手の2ベースの時の守備位置もありえなかったし。

今後どういうチームを目指すのか。6点ビハインドで3回裏に1死1塁から9番バッターとはいえ送りバントを指示しるチームというのは寂しい。
選手の質云々もあるとは思いますが、どうやって強化していくのか、方向性を定めて取り組んでほしいものです。

西尾東はしっかりと見極めて、センターから逆方向の打撃を徹底。それで豊田大谷の投手陣を攻略しました。ただ、アンダーハンドの中嶋投手にはその打撃が逆効果。POPフライを量産する形になってしまいました。
この経験をうまく生かして、相手ピッチャーに柔軟に対応する打撃を見せてほしいですね。

選手の体格も大きく、正直どっちが私学でどっちが公立か分からないくらい、力強さを感じるチームでした。6番の村野選手の打撃は光りましたね。対応力も高いです。

3年生だけのチームで、勝負できるチームと感じます。勢いにのって行きたいですね。