9月14日に瑞穂球場で行われた愛知大−名城大の3回戦の観戦記です。
前日8回終了時にリードしながら、9回に連投の中川投手を使って逆転を許し失敗。これをどう取り返すか注目して球場に来たら、まさかの3連投で対応してきました・・・。

愛知大
000010000|1 H7 E1
000000000|0 H2 E0
名城大

愛大
中川−高森
名城大
東、栗林−山口

投手成績
愛大
中川 9回 109球 被安打2 四球1 三振1 失点0
名城大
東 7回 84球 被安打4 四球0 三振4 失点1
栗林 2回 26球 被安打3 四球0 三振1 失点0

中川投手は3連投もあって明らかに省エネピッチング。まっすぐも全力投球は10球も無いくらいで、ハーフスピードのまっすぐと変化球で上手く打ち取る。
東投手は右のオーバーハンド。腕を一旦下げてから投げるフォーム。まっすぐはまぁまぁ速い。スライダーを上手く打たせていたのと、チェンジアップが有効。
栗林投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。それでも押し込む球威は無く、連投の影響が見て取れました。

愛知大
8長江 4東 5大山 7安藤 3小川 D早川 9後藤 2高森 6服部
名城大
5藤野 4新井 6野田賢 7高木 2山口 3村田 D長谷川 8吉浦 9岡田

(試合経過)
2回表、3回表に1死2塁のチャンスを作るも先制ならず。
3回裏、1死1塁から9番岡田のバントを中川がセカンドへ悪送球。1塁ランナーの盗塁もあって、1死2,3塁となるも、1番2番を内野ゴロに打ち取って中川が踏ん張る。
5回表、2死1、3塁からパスボールで3塁ランナーホームイン。愛大が先制。
9回裏、2死からエラーっぽいヒットと四球で1,2塁。4番高木に回りますがファールで粘るもフルカウントからセンターフライ。3連投の中川投手が2安打完封勝利。愛大が勝ち点2としました。
前日の2回戦を7回裏から見ていたのですが、9回に中川投手を使って完全に裏目。しかも投げ切らせたことを見て、この日は使ってもリリーフだろうと思ったらまさかの先発。立ち上がりからゆるい球ばかりでどうなることか、と思ったのですが、それでも緩急、時折見せるインコースのまっすぐのコントロールが抜群で、的を絞らせずに2安打ピッチング。野手の好守備もあって、見事なピッチングでした。
それでもベンチワークとしては最低ですけどね。選手がしりぬぐいをしただけで。この勝利がこの先に影響しないといいんですが。

前日に9回に逆転負けを食らうきっかけになったショートにはこの日は4年生の服部選手を起用。これが見事にはまり、いいプレーで中川投手を助けました。

名城大もチャンスらしいチャンスすら作れず。セーフティバントを3つピッチャー前に転がし楽々アウトに。積極的に打っていくことは作戦でしょうけど、中川投手は明らかに省エネピッチングをしていたので、もっと粘る姿勢を見せた方が相手は嫌だったでしょうね。

野田選手の守備、岡田選手の足、吉浦選手のシュアな打撃など、ここにいい選手はいるのに、なんか勝ちきれない。そういう試合にやっぱり感じてしまいました。
栗林投手を連投で使ったのも疑問。前の日にかなり終盤ばてていた。まだ1年生。これまでも1年から使い倒して潰してきたピッチャーをたくさん見ているので、そうならないように気をつけてほしいですね。