7月5日に土岐市総合公園野球場で行われた第2試合、武義−中京の観戦記です。
この春の県優勝校の岐阜・中京が夏の初戦でどういう試合を見せるか。お互い初めて見る同士の試合だったので、どんな試合となるか注目しました。

武義
1000000|1 H3 E0
410004X|9 H11 E0
中京
(7回コールド)
武義
古田、竹智−硯見
中京
岩本−手塚

投手成績
武義
古田(10) 2/3 41球 被安打4 四死球3 三振0 失点4
竹智(1) 5回1/3 89球 被安打7 四球5 三振1 失点5
中京
岩本(18) 7回 72球 被安打3 四球0 三振10 失点1

古田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはあんまり速くない。スローカーブを使って緩急をつけようとしていました。
竹智投手は右のオーバーハンド。テイクバック小さく、フォローが大きいフォーム。まっすぐはぼちぼち。肩を気にするような仕草もあったため、故障上がりだったかも。
岩本投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。スライダーが良く、牽制も上手い。

武義
6井藤 2硯見 8林 3長谷部充 7竹智(1) 4長谷部裕 5大川 9西部 1古田(10)
中京
4服部 9堀田 7西川 3今井 8元田 5平 6向山 2手塚 1岩本(18)

(試合経過)
1回表、1死から2番硯見がライトオーバーの3ベース。続く3番林がスリーバントセーフティースクイズ成功。武義が先制。
1回裏、1死3塁から3番西川がタイムリー3ベース。4番今井が打った瞬間のライトへ2ラン。あっさり中京が逆転。2死1、3塁から8番平塚がタイムリー。2死満塁でピッチャー交替、竹智。4−1
逆転してもらった岩本はそこから2回3回は全て三振を奪い、圧巻のピッチングを見せます。
2回裏、2死1、2塁から6番平がタイムリー。5−1
6回裏、2死2、3塁から5番元田、6番平の連続タイムリー2ベース。7番向山もタイムリー。9−1
中京がコールドで勝ちました。
武義高校。とにかくこの試合を勝ちにきていました。その姿勢が素晴らしい。

打順も2番に硯見選手が入っていましたが、打撃を見ていて、もしかしたら打順をいじったんじゃないかな、と感じました。(あくまでも憶測ですが)1回は見事に打順がはまってしてやったりの先制点。すぐに逆転されますが、素晴らしい攻撃を見せました。

そして4回裏。2死無走者で4番今井選手を迎えて敬遠。スタンドからはホームランも打っている今井選手の打撃が見れないことに溜息や勝負しろよ、という声が出ますが、僕はあくまでも勝つ気なんだ、と感心しました。結果後続は抑えましたし。

6回裏も1死1,2塁で今井選手を迎え、最初は大きく外して敬遠か、と思わせて、一転勝負に。上手くボールを振らせて三振に切りました。そこまでの伏線もいかした見事な投球。その後打たれたのは力尽きた形かな?でも気持ちは素晴らしかった。

ただ、6回表、1死3塁のチャンスで、スクイズを選択し空振り。ここは、勝つ気であるなら強攻してほしかった。1点取ったところでまだ3点もある状況。ならばここはヒット狙いで・・・。失敗した結果もそうですが、作戦を選択した時点で勝利の女神は遠のいた、そう思いました。

中京は注目の今井選手が初回の打った瞬間のホームラン。長打力の片鱗を見せてくれました。ただ、4回に2死走者なしで歩かされるように、そういうことも増えてくると思います。そんな中で6回は敬遠するか勝負するかを上手く見せられ三振に。この経験を次に活かしてほしいですね。

岩本投手は牽制で2つ刺し、三振を10個奪ったこと以上に投手としての総合力の高さを見せてくれました。エースを助けながら、この後も登板したら頑張ってほしいですね。