10月18日に松阪球場で行われた東海大会1回戦の第1試合、津西−県岐阜商の観戦記です。
21世紀枠の東海勢最有力候補と言われる津西高校が県岐阜商のプロ注、高橋投手にどう挑むかに注目して観戦しました。

津西
000000000|0 H3 E2
00010010X|2 H6 E2
県岐阜商

津西
伊藤−今井
県岐阜商
高橋−加藤

投手成績
津西
伊藤(1) 8回 123球 被安打6 三振6 四球1 失点2
県岐阜商
高橋(1) 9回 122球 被安打3 三振12 四球1 失点0

伊藤投手は右のスリークォーター。まっすぐはなかなか。スライダーの切れが良く手元で曲がるのでバットが回りやすい。
高橋投手は右のオーバーハンド。まっすぐはかなり速い。序盤はとにかくボールが高く、結構当てられていました。中盤から低めに決まりだして安定しました。

津西
5藤田 8臼井 6小津 7紀平 9山口 3前田 2今井 1伊藤 4石川
県岐商
3竹腰 8村居 7広瀬 5後藤(15) 2加藤 9山田(13) 6大野 4坂下 1高橋

(試合経過)
1回裏、エラーで先頭が2塁まで行き、1死3塁のチャンスを作るも3番4番が倒れ0点。
3回表、1死から連続エラーで1,2塁のチャンスとなるも、1番がゲッツー。先制ならず。
4回裏、1死3塁から6番山田がタイムリー。県岐商が先制。
7回裏、1死2塁から9番高橋がセンターオーバータイムリー3ベース。2−0
8回表、先頭の6番前田が2ベース。送って1死3塁とするも後続が倒れ0点。
県岐商が逃げ切りました。
高橋投手は3安打12奪三振、1四球で完封。
県岐商は監督が変わりました。なので、どういう野球になっているか、注目して観戦していました。
藤田監督の頃はとにかく野球の質が高く、進塁打や次の塁を奪う意識の高さが特徴だったのですが、進塁打は出来ていましたが、次の塁を狙う意識は落ちているように感じました。打球も簡単に上げる場面も多いし。
一番気になったのは2回に2死からポテンヒットで7番大野選手が出塁した場面。ここは走る場面だと思ったんですよね。ショートを守っている選手なら足はあるだろうし。なのにリードから小さい。もうその時点でがっかり。
序盤で相手のキャッチャーの肩を見る意味でも走るのって大事だとおもうんですよね。そういう指導がされていないんだろうな、と感じてしまいました。
高橋投手は力があります。でも現状はおんぶにだっことなってしまっています。勝ちあがるためには周りのサポートが必要となってきますので、負担を減らせるようにしていってほしいですね。

津西は6回2死までノーヒット。なかなか公立の進学校ということで、これだけの球威と対戦する機会は少ないですよね。それでも失点は4回、7回に1点ずつと良く粘っていました。
ピッチャーの伊藤投手はいいピッチャーでした。スライダーは分かっていても振ってしまう切れがあります。21世紀枠で行くチャンスはあるでしょうし、しっかりと冬の間に振り込んで、得点力を上げられるように頑張ってほしいです。