7月26日に岡崎球場で行われた安城農林−緑丘商の観戦記です。
安城農林は中京大中京出身の監督、倉見さんが就任して一気に強くなったようです。安城学園を破っての4回戦進出はどんなチームなのか見てみたくて観戦しました。
また緑商は秋に見てすごく能力の高そうな選手が揃っていたので夏にどんなチームになっているか、ミラクルを起こしているチームを見てみたくて観戦しました。

安城農林
000110610|9 H15 E2
120100004|8 H13 E6
緑丘商

安城農林
久保田、宮内−中本
緑丘商
佐藤、安井−原

投手成績
安城農林
久保田(1) 2回 31球 被安打5 四球0 三振0 失点3
宮内(9) 7回 119球 被安打8 四死球4 三振6 失点5
緑丘商
佐藤(9) 6回2/3 107球 被安打12 四死球3 三振8 失点8
安井(1) 2回1/3 38球 被安打3 四死球2 三振0 失点1

安城農林の先発の久保田。左のサイドハンド。まっすぐは速くない。緩い球を駆使して打たせて取るピッチャー。私学には通用するタイプかも。
宮内投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。コントロールが良く、球威で抑えるタイプ。
緑商の佐藤投手。右のスリークォーター。まっすぐはそこそこ速い。テンポよく、力で抑えるピッチャー。コントロールもいい。
安井投手は左のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。力のあるボールを投げます。2年生。

安城農林
8森塚 6青島 9宮内→1 4杉浦 2中本 5永田 7太田 1久保田→9塩坪(12) 3河合
緑丘商
3渡邊 7山本 5高岡 2原 4臼田 1佐藤(9)→9 8酒井 6西 9山中(18)→1安井

(試合経過)
1回裏、1死2、3塁から4番原の犠牲フライ。緑商が先制。
2回裏、1死2塁から8番西のタイムリー3ベース。更に9番山中の犠牲フライで加点。3−0
4回表、1死満塁から8番塩坪のレフトファールフライが犠牲フライとなり3−1
4回裏、1死3塁から1番渡邊が犠牲フライ。4−1
5回表、2死3塁からセカンドゴロタイムリーエラー。4−2
7回表、2死3塁から4番杉浦がタイムリー。2死1、3塁から6番永田がタイムリー。同点。更に2死満塁から8番塩坪のタイムリー。ライトが後逸して走者一掃となりこの回5点。ここでピッチャー交替、安井。2死1、3塁からショートゴロを弾いてタイムリーエラー。8−4
8回表、2死2塁から6番永田のヒット。ライトからの返球が逸れてランナーホームイン。9−4
9回裏、2死満塁から押し出し死球。7番酒井が走者一掃のタイムリー2ベース。尚も2死1、2塁まで攻めましたが、最後は空振り三振。
安城農林が辛くも逃げ切りました。
安城農林。これまで野球では聞いたことがないチーム。そんなチームが安城学園を破り、この春から中京大中京で全国制覇をしたときのメンバーだった倉見監督を迎えたと聞いた。どんなチームか注目して見ました。

まず外野守備が上手い。広い岡崎球場。一番公立と私学の差がでるのがここなのですが、普通の私学並みの守備範囲を誇っていました。また内野守備もきちっとしている。打線の振りもいい。こりゃ強豪を破っての4回戦進出は伊達じゃないや、ということが分かりました。

試合としても5回までは完全に劣勢。でもそんな中でも2点しか離れていない状況なので、相手からするとなんか嫌な感じだなぁと思ったら7回に相手のミスに乗じた部分もありましたが、一気に6点を奪って逆転。監督の選手掌握がきちんとされているんかな、と感じる部分でした。
6番の永田選手はこの試合5打数5安打の大当たり。かれは2年生ですので、新チームでも期待ですね。
安城農林はグランドはしっかりとしているらしいと。この勝ちあがりでここで野球をやりたいという選手も増えるかもしれませんね。今後の安城農林に注目です。

緑商としてはもったいない試合を落としました。6回まで。もっといえば7回2死無走者までは緑商の試合。そこからの6失点。結局エラー絡みで9点中6点を失っている。それでは、ですね。
そんな試合でも5点ビハインドの9回。あそこまで追い上げたのはここ2試合で逆転サヨナラをしてきた緑商の強さでした。1番からの攻撃で、ここまで2試合サヨナラヒットを打っている6番佐藤選手までなんとか回す。そこから死球とタイムリー2ベースで1点差まで詰め寄り、尚も2死1,2塁。この粘りは感動しました。
最後、1点差に詰め寄るタイムリー2ベースを打った酒井選手、最後のバッターになった安井投手が2年生です。彼らが新チームにこの粘りを引き継いで、もっともっといい結果を出せるように頑張ってほしいですね。