7月22日に小牧球場で行われた第1試合、東海−時習館の観戦記です。
頭がいい学校対決の第2回戦。(ちなみに第1回戦は東海−滝)
野球では時習館が格上の印象でしたので、東海がどこまで食らいつけるかに注目していました。

東海
00000010|1 H2 E2
40100003|8 H9 E2
時習館
(8回コールド)
東海
山下裕、山下朋、奥村−高橋
時習館
佐野−藤井

投手成績
東海
山下裕(1) 4回 71球 被安打5 四死球2 三振1 失点5
山下朋(4) 3回2/3 66球 被安打3 四球1 三振2 失点3
奥村(10) 0/3 3球 被安打1 四球0 三振0 失点0
時習館
佐野(9) 8回 97球 被安打2 四死球2 三振9 失点1

山下裕投手は左のスリークォーター。少しフォームが上下する。ちょっとボールがばらついていました。
山下朋投手は右のアンダーに近いサイドハンド。時々アンダーからスローボールを投げます。変則モーションで相手を惑わし、まっすぐをより力のあるボールに変えていました。
奥村投手は左のオーバーハンド。1年生。まっすぐはそんなに速くない。成長すれば面白い存在に。
佐野投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。コントロールは安定していました。

東海
6加藤 5出井 1山下裕 4山下朋 3伊藤 2高橋 9杉本 7長治 8大石
時習館
6大野 4星川 1佐野(9) 3田中 7河合皓 2藤井 9網木(18) 8山下 5大村

(試合経過)
1回裏、1死2、3塁から4番田中がタイムリー。5番河合皓がセンターオーバー2点タイムリー3ベース。6番藤井の1塁野選。時習館が4点先制。
3回裏、1死2、3塁から6番藤井の犠牲フライ。5−0
5回まで東海は四球とエラーで2人ランナーを出しただけでノーヒット。
6回表、2死から2番出井が初ヒットも後続が続かず。
6回裏、ヒットとバント処理のミスで無死2,3塁。ここで時習館はセーフティスクイズを仕掛けるも山下朋の好守備もありホームタッチアウト。後続も三振と2ゴロに打ち取ってピンチを脱します。
7回表、先頭の山下朋がヒットを放ち、エラーに死球も絡んで無死1、3塁。ここで6番高橋のショートゴロ併殺打の間に1点。5−1
8回裏、2死2塁から8番山下がタイムリー3ベース。2死1、3塁でピッチャー交替、奥村。2死2、3塁から1番大野が2点タイムリーを放ちコールド成立。時習館が勝ちました。
東海は2番手に投げた山下朋投手が素晴らしかった。8回に結局コールドまで持っていかれましたが、6回の大ピンチも0点で踏ん張るなど、3イニングを0点。山下君もすごく工夫しながら、アンダーからのスローボールなんて珍しいボールを使って打ち取っているのが伝わってくる。こういう投手は大好きなんですよね。高3の夏。ここまでにいかに考えてやってきたかが見えるので。
ショートの加藤選手の安定した肩の強さは光りました。2年生ですし、新チームでは中心になってくると思いますので頑張ってほしいです。

時習館は初回の先制攻撃が見事でした。5番の河合皓選手の好打は光りましたね。
佐野投手の投球も見事でした。どんどんゴロを打たせて試合を作っていきました。しっかりと夏に勝てるチームを作ってくるのはすごいなぁといつも思います。伝統の力も活きているんでしょうね。
最後コールドを決めたのがレギュラー唯一の2年生大野選手。新チームでは彼に期待ですね。