4月27日に岡崎球場で行われた準決勝第2試合、岩津−愛知啓成の観戦記です。
愛知啓成は一度この春に見て、レベルが高いチームというのは分かっていたので、岩津がどこまで食い下がれるかに注目して観戦しました。

岩津
0001000|1 H4 E6
222003X|9 H5 E0
愛知啓成

岩津
古賀、柴田賢−天野
愛知啓成
伊左次、宮津−池田

投手成績
岩津
古賀(10) 2回 40球 被安打2 四死球5 三振0 失点4
柴田賢(1) 4回 68球 被安打3 四死球5 三振1 失点5
愛知啓成
伊左次(10) 2回1/3 46球 被安打1 四球3 三振1 失点0
宮津(1) 4回2/3 47球 被安打3 四球1 三振1 失点1

古賀投手は右のオーバーハンド。小柄。まっすぐはなかなか。
柴田投手は右のオーバーハンドでトルネード投法。ボールに力があり、フィールディングがいい。まっすぐはそこそこ速い。変化球が抜け気味でした。
伊左次投手は左のオーバーハンド。もともと抜け球が時々ありますが、この日はバラつきが大きかった。
宮津投手は右のオーバーハンド。テイクバックが小さいというか、一旦上に持っていって投げるフォーム。まっすぐはまぁまぁ速い。

スタメン
岩津
2天野 4濱井(3) 8黒柳 6柴田晋 3柴田賢(1)→1 9岩永 7牧野→H大上(19) 1古賀(10)→H小林(15)→3小西(18) 5江藤
愛知啓成
8加藤樹 6佐藤(12) 2池田 7甘利 9秋葉 3神野 4加藤義(5) 1伊左次(10)→1宮津 5矢代(4)

(試合経過)
1回裏、四球から牽制エラーで無死3塁となり、2番佐藤がタイムリー。1死2塁からキャッチャーはじく間に3塁を狙い、キャッチャーからの送球が逸れる間にホームイン。啓成が2点先制。
2回裏、1死満塁からセカンドゴロをセカンドが弾き、1塁のみアウトとなり1点。2死満塁からワイルドピッチで1点。4−0
3回表、1死から連続四球で1、2塁となったところでピッチャー交替、宮津。
3回裏、1死2、3塁から7番加藤義が2点タイムリー。6−0
4回表、2死2塁から7番牧野がタイムリー2ベース。6−1
6回裏、無死1、3塁から1番加藤樹がタイムリー。2死満塁からセカンド後方のフライを落球しタイムリーエラーで2者生還。9−1
愛知啓成がコールドで勝ち東海大会進出です。
岩津は点数や試合経過を見てもらったとおり、守備の乱れや四死球からの失点がほとんどで、多くの課題が出た試合。ただ、あくまでも春の大会ですし、シード獲得後の試合。いい課題が出たと前向きに捕らえてほしいですね。

ただ、そんな試合でもいくつか感心することがありました。

まず攻撃では、意外と三振が少ないこと。追い込まれてからも空振りはしないんですよね。結構速い球にも食らいついていました。そして足を絡める。盗塁やエンドランを多様。もちろんリスクはありますが、徹底することで、成功率も上がってきますよね。

守備は内野手が送球を考えて半身でとりにいくことを試合前ノックから徹底していました。とにかく、実戦で有効なことを徹底することで、チーム力を上げているのが伝わってくるのが、見ていてすばらしいと感じます。

投手陣は死球が多く7つ。これまでの試合も多かったようで、インコースを攻めようという意思が感じられました。リスクはあっても、強い相手に勝つにはコーナーを広く使うことは必須。夏までにインコースの精度を上げていくようにしてほしいですね。

とにかくどうやったら試合に勝てるかを考えて普段から取り組んでいるのが伝わってくるのがすごいと思います。決してシード獲得、ベスト4進出はフロックじゃないと思いました。

啓成は走塁や守備のレベルが高い。初回の2点目となったプレー。キャッチャーは大きく弾いたわけではなかったのですが、隙があればいくぞと常に準備しているため、スタートが速かったし、エラーにつながった。すばらしい走塁でした。
宮津投手はやはり力があります。投手陣はある程度そろってきているので、今年のチームは楽しみですよね。東海大会でもどこまで戦えるか楽しみです。
佐藤選手。いつかはマウンドに上がるのかな・・・。ショートの守備がすばらしく上手くなってた。