11月19日に行われた明治神宮大会高校の部準決勝第1試合、今治西−日本文理の観戦記です。
やはり日本文理と言うと、2009年夏の甲子園決勝を思い出す方が多いと思います。愛知県民の自分としては、その時の縁もあるので、日本文理を応援しながら試合を見ていました。

今治西
1100010|3 H8 E3
1114021|10 H12 E0
日本文理
(7回コールド)
今治西
神野、門田−越智樹
日本文理
藤田−鎌倉
投手成績
今治西
神野(1) 6回 106球 被安打11 四死球5 三振3 失点9
門田(10) 2/3 17球 被安打1 四球1 三振1 失点1
日本文理
藤田(10) 7回 86球 被安打8 四球2 三振2 失点3

神野投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。内外を投げ分けるピッチングが持ち味。力のあるサウスポー。
門田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。
藤田投手は左のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。チェンジアップが良かった。オーソドックスなフォーム。

スタメン
今治西
6田頭 4若狭 2越智樹 9福原 1神野 3西本 7西原 5杉内 8杉野 
日本文理
8竹石 6黒畳 3小太刀 5池田 7小林 2鎌倉 9星 4新井 1藤田

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番福原がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース。今治西が先制。
1回裏、2死3塁からキャッチャーのパスボールで同点。
2回表、1死3塁から8番杉内の犠牲フライ。今治西が勝ち越し。
2回裏、無死2塁から7番星が右中間を破るタイムリー2ベース。同点。尚も無死1,3塁、1死満塁のチャンスでしたが、ここは活かせず。
3回裏、1死1、3塁からセカンドゴロゲッツー崩れで日本文理が勝ち越し。
4回裏、2死1、3塁から4番池田のピッチャー横のゴロでグラブで弾きショートバックアップもセーフでタイムリー。5番小林、6番鎌倉の連続タイムリー2ベースで3点。7−2
6回表、2死1、3塁から6番西本がタイムリー内野安打。7−3
6回裏、2死2塁から7番星の1塁線の当たりを1塁手が取れずベースに当たって転々とする間にランナーホームイン。8番新井のセンター前ポテンヒットタイムリー。9−3
7回裏、2死2塁から4番池田のタイムリー。コールド成立で日本文理が勝ちました。

どちらも地区予選チャンピオン、しかも神宮で勝利を上げているチームということで、やはりレベルは高かった。そんな中今治西の好左腕神野投手を打ち崩した日本文理は強いな、と感じました。

今治西は初回にセカンドフライで取った体制が良くないと見ると3塁タッチアップを決めたり、意識の高さは随所に見られました。ただ、守備面でミスや、球際の弱さが感じられる場面がいくつか。このあたりを改善して、春の甲子園に備えてほしいですね。

日本文理は打線の強さも目立ちましたが、走塁でも4回には隙をついて3盗を決め、内野安打でのタイムリーを呼び込んだり、守備でも3塁行けるな、という当たりで3塁へ最短距離での中継でアウトにするなど、質の高いプレーが見られました。
ノーエラーでしたし、良く鍛えられているな、と感じるチームでした。
惜しくも決勝で敗れましたが、ホームラン5本を放つなど、力強さのあるチーム。来年の選抜でも優勝候補に上がりそうなチームです。