10月28日にスタートした社会人の日本選手権大会、バイタルネット−西濃運輸の観戦記です。
中日から指名を受けた藤澤選手がどういうバッティングを見せるか注目して観戦しました。

バイタルネット
0100000000001|2 H8 E0
0000000010000|1 H6 E0
西濃運輸
(延長13回タイブレーク)
バイタルネット
曽根、田中大−加賀
西濃運輸
佐伯、前田−森
投手成績
バイタルネット
曽根 7回2/3 104球 被安打4 四死球2 三振2 失点0
田中大 4回2/3 80球 被安打2 四球3 三振4 失点1
西濃運輸
佐伯 6回2/3 103球 被安打7 四球1 三振3 失点1
前田 5回2/3 78球 被安打1 四死球2 三振7 失点1

曽根投手は遊学館、日大出身の26歳。左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。
田中大投手は鹿児島実、専修大出身の30歳。まっすぐはなかなか速い。
佐伯投手は右のサイドハンド。小さいスライダーが切れていました。まっすぐはそこそこ速い。九産大九州、九産大出身。30歳。
前田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。福岡商、沖データコンピュータ教育学院出身の33歳。

スタメン
バイタルネット
6島野 4北村 8井上 9丸山 7梅原 D西田 3鈴木 5納所 2加賀
西濃運輸
5藤澤 6東名 3金丸 D阪本 7麻生 8久保田 9生島 2森 4中村

(試合経過)
1回表、1死からの2番北村のセンターオーバーの当たりをセンターの久保田のファインプレーから試合がスタート。
2回表、先頭の丸山が3ベース。続く5番梅原の所に代打安部が起用され、犠牲フライ。バイタルネットが先制。2死から連打と四球で満塁となりますが、1番を打ち取り1点で食い止めます。
7回表、2死から1番島野が3ベース。ここでピッチャー交替、前田。踏ん張り継投成功。
8回裏、2死2塁でピッチャー交替、田中大。3番金丸を三振で斬って取ります。
9回裏、2死2塁から7番李がタイムリー。西濃運輸が土壇場で同点。
11回で決着がつかず、タイブレークに入ります。
12回表、1死満塁で3番井上がレフトへ大きなフライ。これをレフトが背走して飛びついて捕るファインプレー。3塁ランナーはタッチアップでホームへとなりましたが、3塁へボールを送ってのアピールプレーでアウトに。離塁が速かったとの判定でした。
これで西濃が有利かと思いましたが、12回裏の1死満塁での李の当たりはサードゴロでホームゲッツー。ただ、この時の1塁はセーフだったような・・・。
13回表、タイブレークで4番丸山が犠牲フライ。バイタルネットが勝ち越し。
13回裏、8番森が三振。9番中村のファールフライをレフトがフェンスに当たりながら好捕するファインプレーでバイタルネットが勝ちました。

西濃は正直勝機がなかなか見えない試合でした。
そんな中、なんとかピッチャーが踏ん張って1点差で凌いだので、9回土壇場での同点に繋がりました。
ただ、タイブレークでのファインプレーで西濃が勝てると思ったのですが・・・。タイブレークでの打順を7番の李からを選択。タイムリーを打った李にかけたんでしょうけどね。ここで打てなかったことで勝機が逃げちゃいました。
2つ、西濃は1塁の微妙な判定でアウトに。特に12回のは・・・。

西濃運輸は中日から指名を受けた1番藤澤に注目。しかし、1本ヒットは出たものの、最後タイブレークでも打順に選ばれず。ちょっと寂しい内容でした。プロで輝いてほしいですね。

最後のバイタルネットの犠牲フライ。結構浅めの右中間の当たりだったのですが、センターが取ったために体制が悪く犠牲フライに。ライトが取っていれば・・・。ホームはもっときわどいプレーになったかも。
ちょっと終盤は西濃はもったいなかったです。

バイタルネットは終始押していたのですが、追いつかれてからは逆にチャンスがなかった。2人のピッチャーがそんな中良く投げましたね。

お互いにいいプレーの多い試合で、社会人のレベルの高さを見て取れる試合になりました。