9月23日に刈谷球場で行われた第2試合、東邦−愛工大名電の観戦記です。
私学4強同士が当たる注目度の高い試合。どちらも新チームは初めてでしたので、どんなチームかに注目して観戦しました。

東邦
5012310|12 H12 E1
1001010|3 H9 E6
愛工大名電

東邦
大井−峰
愛工大名電
駒走、石川慎、櫻木−小野、石川貴
投手成績
東邦
大井(1) 7回 107球 被安打9 四球2 三振5 失点3
愛工大名電
駒走(10) 1回 22球 被安打4 四球0 三振0 失点5
石川慎(1) 4回 87球 被安打7 四球3 三振0 失点6
櫻木(11) 2回 30球 被安打1 四球1 三振1 失点1

大井投手は右のオーバーハンド。上背はそんなにないです。まっすぐはそこそこ速い。帽子の良く落ちるピッチャー。チェンジアップの切れがいいですね。
駒走投手は左のスリークォーター。まっすぐはそんなに速くない。変化球が多く、怖さがないピッチャー。
石川慎投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。投げっぷりのいいピッチャー。
櫻木投手は右のオーバーハンド。長身で大きなフォーム。まっすぐはまぁまぁ。

スタメン
東邦
4鈴木 6松原 2峰 9宮澤(3) 3児玉(13) 8工藤 7溝口 5上村 1大井
愛工大名電
3毛利(14) 4服部 5徳浪 9山本 7武藤 6白石 8川口 2小野 1駒走(10)

(試合経過)
1回表、1死1、2塁から4番宮澤がタイムリー。レフトが逸らし1塁ランナーもホームイン。5番児玉のスクイズ成功。2死1塁から7番溝口がライトへホームラン。東邦が5点先制。
1回裏、無死1、3塁から3番徳浪のゲッツーの間に1点。5−1
3回表、先頭の4番宮澤が左中間へホームラン。6−1
4回表、1死満塁からショートゴロを取れず記録タイムリーエラーで2者生還。8−1
4回裏、1死2、3塁から7番川口のショートゴロの間に1点。8−2
5回表、2死1、2塁から1番鈴木がタイムリー。2番松原がフェンス直撃の2点タイムリー2ベース。11−2
6回表、1死2塁から6番工藤のヒット。センターのエラーの間にホームイン。12−2
6回裏、無死満塁から7番川口のショートゴロの間に1点。12−3
東邦が7回コールドで勝ちました。

名電はヒットはそれなりに出ていたのですが、3番徳浪選手のブレーキが響きました。主将だけに、気負った部分もあったかな?
結果的には先発の駒走投手の起用が誤算になりました。ただ、こればっかりは分からないですよね。左をぶつけたくなる気持ちも分からないではないし。

名電でまず改善するべきは守備。あまりにもミスが多かった。特に外野のエラーはちょっとさびしいというか情けないですね。

あとは最も納得がいかなかったことですが、5点ビハインドで、1回の裏に先頭が出たあと、無死1,3塁でバントの選択肢がなかったこと。
いえ、普通にこの状況でしたらヒッティングです。それが当然です。ですが、名電は甲子園に行った時はバントを選択しています。これが納得いかないんです。甲子園でそういう戦法を取るならバントをするべきだし、逆に普通に地区予選では強行策を取るなら、甲子園でも無駄なバントをなくせよ、と。
そういう甲子園でへんに構えるから勝てないんでしょ、って思ってしまいました。

東邦は、新チームになって、旭野にいきなり負けたりしていたので、どういうチームなんだろうって思っていましたが、ほぼ前チームと同じ、打撃に特化したチームでした。ホームランが2本飛び出して、打線の勢いは確かにすごい。
ただ、守備や走塁は雑なのと、ベンチが打つなら打つだけに特化される方が相手は嫌だと思うのですが、5回に8−1の無死2塁でここまで2−2の溝口選手にバントをさせる(結果はファール)とか、徹底しきれていない部分に付け込む隙は感じました。
いいピッチャーに当たった時がどうなるかは見物ですが、ちょっとこの打撃を見せつけられると、相手は嫌ですよね。
あと、大井投手を最後まで投げさせたのもどうかなってちょっと思いました。どうやら監督は大井投手と心中する見たいですけどね・・・。それでも名電相手に1イニングくらい別の投手に経験させても良かったかなって思います。

7番の溝口選手は1年生で楽しみなスラッガーですね。本職は捕手らしいですが、この後も注目したいバッターです。