7月15日に岡崎球場で行われた第2試合、名市工芸−一宮南の観戦記です。
毎年夏には勝ちあがる印象の名市工芸のが格上かな?という戦前の印象。ただ、一宮南は1試合戦っているのに対し、市工芸は夏の初戦ということで、その差がどうでるかな?と思いながら観戦しました。

名市工芸
000001000|1 H6 E1
00010001X|2 H8 E0
一宮南

名市工芸
佐貫−棟方
一宮南
林、古川−小関、江川

投手成績
佐貫(10) 8回 118球 被安打8 四球1 三振9 失点2
一宮南
林(1) 6回 79球 被安打3 四死球4 三振4 失点1
古川(8) 3回 32球 被安打3 四球0 三振3 失点0

佐貫投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。しっかりと左手で壁を作って投げ込む。
林投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。ストライク先行でテンポよく投げ込んできます。
古川投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。細かいコントロールはなさそうですが、球威で抑え込んできます。それだけの球威は持っている。

スタメン
名市工芸
2宗像 7舟橋 3瀬尾 5児玉 8原田 4米田 9高井 1佐貫(10) 6小笠原
一宮南
7吉田 3黒山 4久保 9唐仁原 2小関(15) 6小林 5矢田(10) 8古川 1林

(試合経過)
4回表、先頭の瀬尾が2ベース。4番児玉にバントをさせるもピッチャー正面で3塁封殺。チャンスを活かせず。
4回裏、4番唐仁原、5番小関の連続ヒットで無死1、3塁。6番小林のセーフティスクイズ成功。一宮南が先制。尚も7番矢田のヒットで1死2,3塁まで攻めるも8番9番が倒れ1点どまり。
6回表、1死から連続四死球。4番が倒れ2死1、2塁となるも5番原田がタイムリー。同点。この時に走者が2,3塁に進み、逆転のチャンスでしたが、6番が倒れ同点止まり。
7回表から、一宮南はバッテリーを交替。7回、8回とピンチを作るもしのいで起用に応えます。
8回裏、2死3塁から途中から5番に入っていた江川がタイムリー3ベース。一宮南が勝ち越し。
一宮南が接戦を制しました。好ゲーム。
戦前は市工芸のが強いかな?と思っていました。ただ、1試合こなしている一宮南に対し、初戦の市工芸はどうしても硬かった。6回くらいから慣れてきて、なんとかなるかな?と思った矢先に同点。ただ、ここで同点でしのぎ、スパッとピッチャーを替えて、市工芸の攻撃を防いだベンチワークは見事でした。

キャッチャーに最初入っていた小関選手は替わるまで3打数2安打。5番打者でしたが、そこに江川選手を入れて、その選手が決勝打。もう神がかり的な采配ですよね。たしかに6回に四死球を出して、先発の林投手は疲れの兆候は出ていました。でも普段からやっているだろうこととはいえ、あそこで替えるのは度胸がいる。またそれに応えた選手も見事でした。

逆に名市工芸は佐貫投手から替えられませんでした。まぁ替えるタイミングが無かったのも事実ですが。エースがまだいたはずですし・・・。

一宮南は尾張の一宮勢の中ではあまり聞かないチーム。ただ、今年はOBの水越投手が愛大で優勝に貢献。全国でも素晴らしい投球を披露しました。そういういい連鎖は、母校にも力をもたらしたかなって思います。

引きしまった好ゲームでした。次の名古屋国際にも臆せずぶつかってほしいですね。