5月25日に瑞穂球場で行われた愛大−名商大の1回戦の観戦記です。
愛大は勝ち点を上げれば優勝という状態。名商大は最下位を脱したため、プレッシャーがないチーム。得てして名商大が優位にすすめるかな?とおもったらその通りの展開になりました。

愛大
02000200000003|7 H10 E1
00300001000000|4 H10 E0
名商大
(延長14回)
愛大
森−松本道
名商大
吉岡、吉田、西沢−赤松、東、渋谷

投手成績
愛大
森 14回 191球 被安打10 四球0 三振6 失点4
名商大
吉岡 6回1/3 100球 被安打8 四球2 三振5 失点4
吉田 7回1/3 83球 被安打2 四球2 三振7 失点3
西沢 1/3 3球 被安打0 四球0 三振0 失点0

森投手は右のオーバーハンド。天白出身の3年生。序盤はボールは走っていない感じでしたが、変化球を上手く打たせるなど落ち着いたピッチング。テンポよく打たせていました。
吉岡投手は右のオーバーハンド。延岡学園出身の4年生。ばらついていたもののボールは速く力があります。
吉田投手は左の変則のアンダーハンド。藤井学園寒川出身の2年生。球は正直遅いのですが、変化球が多彩で、色々変化するためか、まともにバットに当たらない展開。素晴らしい投球でした。
西沢投手は長野高校出身の3年生。

スタメン
愛大
7松本拓 8寺嶋 3太田 2松本道 D玉水 9長江 5倉地 6知原 4嶋谷
名商大
9大西 5南里 4竹田 3池尻 D槇本 8成瀬 7山田春 2赤松 6小杉

(試合経過)
2回表、1死1、3塁から、8番知原、9番嶋谷が連続タイムリー。愛大が2点先制。
3回裏、1死1、2塁から1番大西がタイムリー2ベース。2番南里のセカンドゴロの間に1点。3番竹田の3塁線のゴロ、1塁送球が1バウンドになり1塁手が上手く抑えるも、完全捕球と見なされずセーフに。名商大が逆転。3−2
6回表、無死1塁から4番松本道がライトスタンドへ逆転の2ランホームラン。4−3
7回表、1死2、3塁でピッチャー交替、吉田。1死満塁からサードゴロホームゲッツー。リリーフ成功。
8回裏、1死2塁から1番大西のレフト線へのライナー。レフト飛び込んでグラブに当てるも取れずタイムリー2ベースに。同点。尚も2番南里がヒットで繋ぎ、1死1,3塁とするも、3番竹田を三振、4番池尻をピッチャーフライに打ち取り、同点でしのぎます。4−4
延長戦に入ります。
11回、12回とサヨナラのピンチとなるも、森がなんとか踏ん張ります。
一方愛大は8回以降、13回まで一人のランナーも出せずに完璧に吉田投手に封じられます。
14回表、先頭の松本道が当たりは良くないながらも1,2塁間に運びヒット。玉水のバントが野選を誘い、6番長江がバントを決めて1死2,3塁。7番倉地がスクイズを決め愛大勝ち越し(記録は犠打野選)。更に1死1、3塁から、8番知原1塁ランナーが走るエンドランを決めタイムリー。9番嶋谷もスクイズを決め、この回3点目。ここでピッチャー交替、西田。7−4
愛大が苦しい延長戦をものにして、優勝に王手!
最初に愚痴を。3回表の逆転となるプレー。サード倉地のナイスプレーでした。1塁の1バウンドを良く1塁手がすくい上げました。たしかに一瞬ボールが浮いたかもしれませんが・・・。この流れのプレーでセーフにするのはちょっとひどい。それ以外でも、名商大寄りに感じてしまうジャッジが1塁塁審に多かった。もちろん他意はないと思いたいのですが・・・。残念でした。

愛大は苦しい試合でした。3回も1点リードの1死2,3塁で前進守備をせずに、1点はいい、という形でその通りに抑えていながら不運なジャッジで逆転を許し、一旦は4番の一振りで逆転するも、追いつかれ延長に。吉田投手に手も足も出ない一方、森投手は初回から投げ続け、延長ではピンチの連続。でも素晴らしい粘りで、14回を投げ抜きました。これぞエース。敬遠の四球だけで、無駄な四球を出さないので見ていて安心感があります。

4番の松本道選手は素晴らしいバッターですね。ホームランもそうですが、延長14回のところで先頭でヒット。打てるキャッチャー。楽しみな選手。

愛大は守備が固く、ここぞで集中力があります。派手さはないですがいいチームだと思います。

名商大はこの日投げたピッチャー2人がいいですね。本格派の吉岡投手と、変則左腕の吉田投手。吉田投手は球が遅くても投げ方次第ではしっかり抑えられるという見本を見せてくれました。結局クリーンヒットは許さなかったし。秋も楽しみです。