4月28日に小牧球場で行われた第2試合、春日丘−中京大中京の観戦記です。
ともに秋に見て以来。秋は今一つに感じた両校が一冬を超えてどう変わったかに注目して観戦しました。

春日丘
020200010|5 H13 E3
000011100|3 H10 E0
中京大中京

春日丘
鶴岡、丹羽、吉田−迫田
中京大中京
真田、粕谷、上田−板倉

投手成績
春日丘
鶴岡(10) 6回2/3 95球 被安打8 四死球3 三振2 失点3
丹羽(1) 1/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0
吉田(11) 2回 26球 被安打2 四球0 三振2 失点0
中京大中京
真田(1) 3回1/3 51球 被安打6 四球1 三振1 失点4
粕谷(18) 4回2/3 66球 被安打6 四球1 三振5 失点1
上田(11) 1回 9球 被安打1 四球0 三振1 失点0

春日丘の鶴岡投手は左のスリークォーター。まっすぐはそんなに速くない。コントロールはアバウトでやや立ったフォーム。打たせて取るピッチャー。
丹羽投手は右のオーバーハンド。
吉田投手は左のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。
真田投手は長身の右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。変化球が多い。割と見やすいフォームに感じました。
粕谷投手も右オーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。
上田投手も右オーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。

スタメン
春日丘
8山形 6荒木 3川口 2迫田 7林 5石井 4成瀬(13) 1鶴岡(10) 9安部
中京大中京
5小林 6山口 8清水 7山下 3前畑 9白井 4山本 2板倉(12) 1真田

(試合経過)
1回裏、先頭の小林が死球で出塁の後、2番山口がバントヒット、3番清水のバントをピッチャーが1塁へ送球エラー。無死満塁となります。4番山下はいい当たりのサードライナー。2塁ランナーが戻れずにゲッツー。5番前畑も外野フライに倒れ先制ならず。
2回表、2死1、2塁から8番鶴岡がタイムリー。9番安部がタイムリー2ベース。春日丘が2点先制。
4回表、1死1、3塁でピッチャー交替、粕谷。2死2、3塁から1番山形がタイムリー内野安打。更にワイルドピッチで加点。4−0
5回表、1死満塁のチャンスで7番成瀬はピッチャーへ強い打球。これを上手くはたき落してゲッツーに。
5回裏、2死2塁から4番山下がタイムリー。4−1
6回裏、1死2塁から8番板倉がライト線へ落ちるタイムリー。4−2
7回裏、2死2塁から5番前畑がタイムリー。ここでピッチャー交替、丹羽。4−3
8回表、1死2塁から7番成瀬がタイムリー2ベース。5−3
8回裏、変わった吉田から先頭の山本が左中間を破る打球。しかし3塁を狙ってタッチアウト。点差を考えると痛いプレーになりました。
結局、春日丘が逃げ切りました。
春日丘は昨年の秋に見ているのですが、その時は寂しさを感じたくらいのチームでした。
それが一冬を越して、見違えるくらいのチームになっていました。打球も速くなっていたし、足をからめての積極的な攻撃が目立ちました。もったいない走塁もありましたが、常に次の塁を狙う姿勢というのは見えました。
6番の石井選手が大当たり。3打数3安打1犠打と見事な活躍でした。
鶴岡投手がちょっとフォームを盗まれていたのか走られました。キャッチャーが外しても刺せなかったシーンもありました。下手に外してカウントを悪くするより、しっかりコースに投げることと、クイックの工夫を練習してほしいですね。

中京大中京は、ほぼフルメンバー。エースが登板。しかし内容は完敗に近い形でした。
守備は良くなりました。内野の動きとかはさすがだな、と感じました。
4番の山下選手はしっかりと振って強い打球を打っていました。初回のいい当たりのライナーが正面じゃなかったら・・・。試合展開から変わっていたと思います。
ただ、山下選手と8番の板倉選手以外のバッターは相変わらず振っていない。センターから逆方向へおっつけを意識したバッティングが多かった。もちろん、それは悪くはないでしょう。どっちかというと、基本と言われるバッティングですし。
でも、緩い球にそれをやるとPOPフライが多くなる。そういう印象があるんですよね。ましてや、素質のある選手が多いはずのチーム。もっと振る練習をしていれば、強い打球の打てるチームになる、そう思うだけに歯がゆいです。
強い球を投げる投手にはいい打ち方かもしれません。でも、色々なタイプの、もっといえば、球の遅い左投手とかに夏でやられないか、心配になります。

首脳陣の指導でしょうし、いまさら夏までにスタイルが変わることはないでしょうけど・・・。

ピッチャーもみんな同じタイプです。切磋琢磨して、突きぬける投手が現れてくれればいいですけどね。今のところは、最初は球威で抑え込めるでしょうけど、慣れられたら怖いピッチャーばかりかな?と思います。

守備は安定した。ピッチャーもある程度は投げられる力がある。後は、どうやって1点を取っていくかでしょうね。そういう形がこの試合では見えなかったけど。

でも、全国制覇を狙うチームなら、もっとなにか突きぬけた形を見たい。そう思いました。