10月27日にほっともっとフィールドで行われた近畿大会第2試合、大阪桐蔭−光泉の観戦記です。
圧倒的な強さで春夏連覇を果たした大阪桐蔭が新チームになってどんなレベルかに一番注目して観戦しました。

大阪桐蔭
5010300|9 H12 E0
0100001|2 H3 E3
光泉

大阪桐蔭
葛川、網本−森友
光泉
原田敦、清水、殿城−原田暁、多田
本塁打
森晋(大阪桐蔭)、谷口(光泉)

投手成績
大阪桐蔭
葛川(1) 6回 75球 被安打2 死球1 三振4 失点1
網本(11) 1回 10球 被安打1 四球0 三振1 失点1
光泉
原田敦(1) 3回 70球 被安打6 四球4 三振3 失点6
清水(16) 2回 37球 被安打3 四球0 三振0 失点3
殿城(11) 2回 21球 被安打3 四球0 三振1 失点0

葛川投手は右のスリークォーター。サイドに近いが時々斜め上から投げたりもします。ボールに力があり球威で押すタイプ。まっすぐはまぁまぁ速い。
網本投手は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。
原田敦投手は左のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。変化球が多かった。もうちょっとまっすぐを入れないと厳しいかな。コントロールも良くなかった。
清水投手はサイドハンドに近いアンダーハンド。まっすぐはぼちぼち。
殿城投手は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。1年生。力投型。

スタメン
大阪桐蔭
8辻田 4峯本 2森友 3近田 5笠松 6水谷 7田村 9森晋(16) 1葛川
光泉
8松原 4氏家 7清原 6中村 9谷口 3松田 2原田暁 5森口 1原田敦

(試合経過)
1回表、2死2、3塁から5番笠松が2点タイムリー。更に2死満塁から8番森晋が2点タイムリー。2死1、3塁で1塁ランナーが少し出てキャッチャーから1塁に送球され挟まれかける、そこから3塁ランナーが出たところで1塁から3塁への送球。これが1バウンドで逸れて悪送球となり、3塁ランナーホームイン。大阪桐蔭が5点先制。
2回裏、1死2、3塁から7番原田暁のショートゴロの間に1点。5−1
3回表、2死2塁から9番葛川のサードゴロを悪送球。2塁ランナーホームイン。6−1
5回表、無死1、3塁から8番森晋がライトスタンドへ3ランホームラン。9−1
7回裏、1死から5番谷口がレフトへホームラン。そのまま大阪桐蔭が9−2でコールド勝ちを納めました。
光泉は滋賀の1位。あんまり記憶がなかったのですが、甲子園にも出たことがあるんですね。(2002年の夏)
正直力の差がありました。そんな中、7回にホームランを打った谷口選手、6回7回とピンチを作りながらも踏ん張った殿城君は可能性を示しましたね。殿城君は1年生でボールに力があるピッチャー。この経験を活かしてほしいです。

大阪桐蔭。新チームになったのが当然一番遅いし、主将の森友君は、日本代表で離れていたから、余計にチーム作りは遅れていたと思う。
それを感じるように、バッターは荒っぽさも感じるスイングでした。簡単に打ち上げる場面も見受けられた。でもフルスイングはやっぱり怖いし、当たった時に外野フライ、と感じた打球が異様に伸びる時もあるし・・・。これもっと捉え出したらとんでもないことになりそうです。
驚いたのは、それだけじゃなくて、それぐらい打撃もすごいのに、抜け目のない走塁、しっかりとした守備。このあたりをしっかりやってくる当たりが末恐ろしい感じがします。

森友君が唯一ノーヒット。ちょっとこの日は打撃を崩している感じがありました。しかし、肩はさすが。ものすごく速い時がありました。

ピッチャーは藤浪投手と比べたらかわいそうですけど、葛川投手もサイドに近くてボールが速い。十分すぎるくらい力を持っています。

とりあえず、試合を見た中では一番強いと感じた大阪桐蔭。甲子園切符も手中に収めて、どこまで勝ちあがってくるか、楽しみです。