10月21日に浜松球場で行われた東海大会の2回戦、常葉菊川−東邦の観戦記です。
石田投手がどこまで常葉菊川を抑えられるかがポイントかな、と思いましたが、別にポイントがありました。

常葉菊川
030000300|6 H8 E3
101001100|4 H11 E2
東邦

常葉菊川
堀田−松木
東邦
石田、高松、三倉−松井
投手成績
常葉菊川
堀田(1) 9回 133球 被安打11 四球1 三振1 失点4
東邦
石田(1) 6回2/3 111球 被安打7 四死球4 三振4 失点6
高松(10) 1回1/3 18球 被安打0 四球0 三振0 失点0
三倉(7) 1回 15球 被安打1 四球0 三振2 失点0

常葉菊川の堀田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ速い。テンポが速く打たせて取るピッチャー。
石田投手は右のオーバーハンド。県大会で見た時よりもボールは走っていました。
高松投手は左のアンダーハンド。
三倉投手は左のオーバーハンド。まっすぐは球威あり、なかなか速い。コントロールはアバウトも球威で抑え込むタイプ。去年の秋に見て以来

スタメン
常葉菊川
8登地 7前川 6遠藤 2松木 3桑原(13) 5大西 9菊地 1堀田 4今坂
東邦
8関根 3小川 2松井 7三倉 9高木 5寶島 6原田 4大平 1石田

(試合経過)
1回裏、1死から2番小川が3ベース。3番松井のショートゴロで判断悪く、ホーム憤死。2死1塁から4番三倉の高く上がったフライを風の影響で落ちてタイムリーに。東邦がラッキーな形で先制。
2回表、先頭の松木がライトへヒット。これをライトが逸らしてランナー3塁へ。無死3塁からサードゴロで1塁手が落球。その間にランナーホームイン。2死2、3塁から9番今坂が2点タイムリー。常葉菊川が逆転。3−1
3回裏、1死から1番関根のライトへソロホームラン。3−2
6回裏、無死1、2塁から8番大平のバントをピッチャーがサードへ悪送球。ランナーホームイン。同点。尚も無死2,3塁のチャンスでしたが、凡退し逆転ならず。
7回表、2死2塁から9番今坂がタイムリー2ベース。常葉菊川が勝ち越し。2死2塁から1番登地を敬遠し、2番前川勝負も四球で満塁に。ここで3番遠藤が2点タイムリー。ここでピッチャー交替、高松。4番は抑えるも、6−3
7回裏、1死2、3塁から内野ゴロで1点。6−4
9回表、ピッチャー交替、三倉。
そのまま常葉菊川が勝ちました。
東邦は勝てた試合を落とした。もっと言えば、勝つための手を打っていれば、結果は変わった。そう思う試合でした。

ピックアップしていきます。

1回裏、1死3塁。3番松井選手の場面。常葉菊川の内野は下がっていました。1点はやるよ、という形。なのに、松井選手のショートゴロの時にランナーはスタートが遅れました。これはベンチからゴロゴーのサインがなかった証拠。ランナーの自主判断をさせていたなら甘すぎる。常葉のショートの遠藤選手も状況を見てすぐにホームに投げたあたりはナイス判断なんですけどね。その後にラッキーなヒットがタイムリーになっていますが、それは運が良かっただけ。

2回表、エラー2つで同点。これも痛かったですけど、気になった場面。2死2,3塁から9番今坂選手がライトへタイムリー。この時ライトの高木選手は直接バックホームで高いボールを投げてバッターランナーの2塁進塁を許した。これは一番やっちゃだめなこと。もっと低くバッターランナーを進めない送球を心掛けないと。ましてや序盤の2回ですし。このあたりに野球の質の低さが感じられてしまいます。

6回裏、無死1,2塁から8番大平選手のバント。これがピッチャー前に転がり、3塁送球が悪送球。ラッキーな形で同点にしてもらい、尚も無死2,3塁で9番石田選手。あまりバッティングの良くない石田選手ですし、県大会で何度もセーフティバントをしていた選手なので、てっきりセーフティスクイズかと思ったら、そのまま打たせてピッチャーゴロ。ノーアウトだから打たせたんでしょうけど、なら、8番の大平君のバントが普通に決まっていたらどうするつもりだったんでしょう。決まった、決まらないは別にして仕掛けてほしかった。

7回表、1死から7番菊地選手が今日2本目のヒット。ここで、常葉菊川は代走を送ります。これは驚きました。同点の7回。当たっているバッターを下げてまで、はっきりと勝負を仕掛ける姿勢を見せた常葉菊川ベンチ。2死にしてまで送って、9番の今坂選手がそれに応えてタイムリー2ベース。ここはギャンブルとも言える采配で気持ちの後押しをした常葉菊川が見事でした。

問題はこのあと。2死2塁でここまでノーヒットの1番登地選手に敬遠を選択。終盤に入ってきているとはいえ、まだ3回攻撃を残している場面。ヒット打たれてもまだ2点差。なのに、余裕がないのを逆に見せてしまった采配でした。これが裏目にでて、2番の前川選手にも四球で満塁。球場中が押し出すのでは、という雰囲気の中、3番遠藤選手の初球もボール。僕はここで、守備のタイムを取るべきだと思いました。この回の9番の前に1回取っていたけど、それが1回目。まだ2回残していた。タイムを取ったところで落ち着いたかは分かりませんが、取らないよりは可能性が上がったように思います。結局2ボール1ストライクからタイムリー。この時もバッターランナーを2塁にやっているんですよね・・・。

7回裏、エラーと2ベースで無死2,3塁。ここでこれまですべてフライを打っている5番高木選手。常葉菊川は内野手が下がって内野ゴロなら1点やるよ、という守備体形。ここで僕は攻撃のタイムを取って一言ゴロ打て、とでも言ってほしかった。もちろんベンチからも言っていたかもしれないですけど、直接言われれば、もっとバッティングが変わったような気がします。結局浅い中飛でランナー動けず。寶島の内野ゴロで1点しか返せず。この回1点差まで詰めていればもっと終盤かわったと思います。



県大会を見ていて、東邦が細かい野球をやれないのは分かっていましたし、そういうチームカラーもありかな、とも思っていました。ただ、それでも、少なくともベンチがそれを助けてやったり、正しい方向を見れるようにしてやらないと、この試合のように、勝てる試合を落とすことになると思います。
勝負事には運もあるので、勝敗は分かりません。でも、この試合、東邦にはツキがなかったわけではなく、むしろ常葉菊川よりもラッキーが多かった。常葉菊川にもミスが多かったし。それを活かせないのが残念でしたし、がっかりした要因です。

打撃がフライアウトが多く、淡泊に感じる。僕はこれは仕方ないと思っています。そういう打撃スタイルだし、球場が広いから変えるといってもすぐに出来るものでもない。でも、その場面でやるべきことを、ベンチが教えてあげて確率を上げる。守備や走塁での状況判断を確認する。これは出来ただろうし、動いてほしかった。勝敗がどう転んだかは正直分からないけど、変わる要素のたくさんある試合でした。

常葉菊川は8回の土壇場で、内野の難しい当たりをセカンドが4−6−3のゲッツーに取った時に強さを感じました。あとは7回のベンチの動き。
かつて甲子園を沸かしたチームの強さはないですけど、それでもなんとかする勝負強さは生きているんだなぁと思いました。

あと、三倉君はやっぱりいいボールを投げます。打者としても素晴らしいですけど、やっぱりピッチャーで見たい選手です。