8月20日、小牧球場で行われた第2試合、一宮工−杏和の観戦記です。
一宮工は一度見て、なかなかレベルの高いチームと感じたので、杏和がどこまで食い下がるか、と思っていたのですが、逆の展開となりました。

一宮工
000001000|1 H8 E2
10001000X|2 H5 E1
杏和

一宮工
大嶋−平松
杏和
石河−大野
投手成績
一宮工
大嶋(1) 8回 115球 被安打5 四死球6 三振4 失点2
杏和
石河(1) 9回 128球 被安打8 四死球7 三振3 失点1
一宮工の大嶋投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。すごくいいボールが来たりするのですが、その球スジが安定しない。もったいないと感じるピッチャー。夏にも見ています
杏和の石河投手は右のオーバーハンド。まっすぐはぼちぼち。丁寧に投げて、ボールを動かして打たせてとるピッチャー。春の全尾張大会で見ています。

スタメン
一宮工
7野口 4中島 2平松 5安藤 1大嶋 8坪内 9伊藤 3太田 6林
杏和
6川村 8鵜飼 1石河 7久野 3加藤真 5掛谷 2大野 4加藤未 9河野

(試合経過)
1回裏、2死3塁から4番久野が右中間を破るタイムリー3ベース。杏和が先制。
3回表、先頭の1番野口が2ベース。送って1死3塁とするも3番平松はいい当たりのショートライナー。4番四球のあと5番が外野フライ。チャンスを活かせず。
3回裏、1死2,3塁からスクイズを仕掛けるも、外され空振り。3塁ランナーアウト。後続も倒れ0点。
5回表、1死1塁から2番中島のセンターフライをファインプレー。ランナー飛び出しておりゲッツーに。
5回裏、2死1、2塁から3番石河がタイムリー。2−0
6回表、無死満塁から6番坪内のサードゴロを少しもたつきオールセーフとなり1点。2−1。尚も無死満塁から7番1塁ゴロで本塁封殺。8番のショートゴロゲッツーで1点どまり。
9回2死1塁から連続死球で満塁。しかし途中から4番に入った石垣が三振に倒れゲームセット。杏和が逃げ切りました。
杏和が思ったよりといったら失礼なのですが、しっかりしたチームで良く練習しているな、と感じるプレーがいくつも見て取れました。
まずは初回の守り。無死1塁からのバントシフトは2塁手がチャージする珍しい形。これがまんまとはまり、2塁封殺。毎回2塁手がチャージするわけじゃなく、1塁がチャージする場面と使いわけていました。
それ以外でも内野のカバーが徹底されているし、守備もしっかりしている。そういうのが6回の大ピンチでも1点でしのいだ要因となったと思います。
それから6回裏に見せたトリックプレーも失敗でしたが面白かった。2死2,3塁で、2塁ランナーだけがスタート。キャッチャーからの送球を誘って3塁ランナーがスタートしてホームを狙う。一宮工も落ち着いてアウトにしましたが、練習から狙ってやっているんだろうな、と感じるプレー。
地力は一宮工のが上かな?と思いましたが、この試合に勝ったのは必然。杏和もいいチームを作るな、と感心しました。

一宮工は三者凡退が一度もなかった。それでいて得点は1点のみ。いい当たりが正面突く不運もあったけど、走塁ミスとかもあって、チャンスを活かせず。
失点しているイニングはエラーや死球のランナー絡み。そういうもんですけどね。
大嶋投手はバラつきが大きいものの、ものすごくいいボールを投げる時もあります。この精度を上げること、チームとしても、ミスを減らしていくことに取り組んでほしいですね。いい選手は一杯いる印象ですので。