8月15日に行われた名古屋地区1次予選、菊里−中村の観戦記です。
たびたび2次に進んだりする中村に対して、11人しか部員がいない菊里。中村が圧倒するかな?と思い見始めたら、菊里が予想以上にいいチームで驚かされました。

菊里
100000000|1 H9 E1
00010001X|2 H7 E0
中村

菊里
百瀬−加藤
中村
野口、長崎−長瀬

投手成績
菊里
百瀬(1) 8回 109球 被安打7 三振6 四球2 失点2
中村
野口(1) 6回 74球 被安打6 三振1 四死球4 失点1
長崎(10) 3回 49球 被安打3 三振2 四球2 失点0

百瀬投手は左のオーバーハンド。上から投げおろすフォーム。まっすぐはまぁまぁ。ふりかぶって投げます。終盤ボールが浮きましたが、球威は最後までありました。1年生。好投手。
野口投手は左のサイドハンド。まっすぐはあんまり速くない。打たせて取るピッチャー。
長崎投手は右のスリークォーター。長身。まっすぐはまぁまぁ。体が出来てきたら、もっと球威は上がるでしょうし、楽しみなピッチャー。中村高校の両投手も1年生。

スタメン
菊里
8国枝 5足立 2加藤 1百瀬 6早川 3和田 9天野 4糟屋 7山口
中村
1野口 4牡丹 8中山 3佐野 5松野 2長瀬 9沢田 7伊藤 6横井 

(試合経過)
1回表、先頭の国枝が2ベース。2番三振のあと、内野ゴロで3塁に進み、4番百瀬がタイムリー。菊里が先制。
3回表、1死から2番の足立がヒットで出るも牽制アウト。そこから3番加藤が2ベース。4番百瀬死球などで2死2,3塁とするも5番が倒れややちぐはぐとなります。
4回裏、1死から3番中山がチーム初ヒットとなる2ベースで出塁。内野ゴロで2死3塁となり、5番松野がタイムリー。同点。
6回裏、ヒットと自らのエラーで1死1,2塁のピンチも5番6番を抑えて踏ん張ります。
7回表、ピッチャー交替、長崎。先頭の糟谷のヒット。盗塁と犠打で1死3塁とするも1番国枝の浅井ライトフライで本塁を付けず。2死2,3塁まで行くも3番加藤が倒れ0点。
8回裏、1死1、3塁から4番佐野がレフトへタイムリー。中村が勝ち越し。尚も2死満塁まで行きましたがここは踏ん張ります。
9回表、2死から1番国枝のヒット2番足立の四球で1,2塁とするも3番が倒れゲームセット。中村が競り勝ちました。
まず、菊里高校のピッチャー、百瀬投手がいいピッチャーで驚きました。まだ1年生なのですが、左の上にボールに力があるし、コントロールもまずまず安定している。これで変化球の切れが増して、1試合安定して投げ抜く力がついたら、強豪校でもてこずるピッチャーになると思います。失礼を承知ながら、なんで菊里にこんないいピッチャーがいるんだろうと不思議に思いました。
3番を打つ加藤捕手も1年生ですが、雰囲気のあるキャッチャー。このバッテリーはちょっと覚えておきたいと思います。
そのほかにも菊里は11人しかいないのですが、守備もしっかりしているし、隙をついて次の塁を狙うなど、いいチームでした。選手も笑顔でプレーしていて雰囲気もいいですし、チームとしても今後楽しみ。

中村高校も投手2人は1年生とのこと。2人目の長崎投手は長身でまっすぐに力があるので、こちらも体に芯が入ったら化けそうなピッチャー。
打つ方はなかなか捉えられませんでしたが、8回の3連打は見事でした。こういう集中力は大事ですね。
守備もノーエラー。こちらもいいチームでした。

見ていて気持ちのいい試合でした。こういう試合に思いがけず出会えるから、高校野球観戦は油断出来ませんね。