5月3日に岡崎球場で行われた準決勝第2試合、豊田工−東邦の観戦記です。
ベスト8に残ったチームで唯一見たことが無かった豊田工がどんなチームか。これが見たくてぎりぎりまで観戦しました。8回表終了までの観戦記になります。

豊田工業
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東邦

豊田工
伊藤−石河
東邦
竹中−柴田圭

豊田工の伊藤投手は左のオーバーハンド。なかなか大きな体格。やや上に頼った投げ方にも見えますが、ボールに力があり、まっすぐはまぁまぁ速い。好投手。
竹中投手は右のサイドハンド。まっすぐはなかなか。小柄。内外をうまく使え、コントロールがいい。昨年秋の愛産大工戦で見ています。

スタメン
豊田工
6中林 7鳥田 1伊藤 3櫻庭 4呉屋 9堀田 8高尾 5安藤 2石河
東邦
8関根 7三倉(13) 9松井 2柴田圭 5田中 4松本 3小川(16) 6原田 1竹中(10)

(試合経過)
1回裏、1番関根が死球で出塁。ボークがあって、2番三倉の1塁ゴロで3塁へ。ここで3番松井への2球目をワイルドピッチでランナーが返り東邦がノーヒットで先制。
4回表、1死から3番伊藤がチーム初ヒットとなる投襲安打。しかし4番のゲッツーでチャンスを作れず。
5回裏、1死から7番小川が3ベース。8番原田がレフトファールグランドへのフライ。どうするかな?と思いましたが取って、3塁ランナーがタッチアップ。ホーム間に合わず犠牲フライとなり東邦が2点目。
8回表で球場を後にしました。
8回裏に追加点を奪った東邦が勝利し、東海大会進出を決めました。
豊田工がどんなチームか注目しましたが、まず監督さんのノックが上手い。そのおかげか、全体的に守備がまとまっていて、公立にありがちな外野がばたつく守備がほとんど見られず。このあたりは練習で上手くなったのかな?と感じました。
そして伊藤君のピッチング。これだけ見ていても、見たことがないいいピッチャーというのはいるもんだなぁと改めて思いました。ボールが速く、力強い。左でこれだけ投げられると、どこも簡単には打てないよな、と思います。
体も大きいですし、この夏もそうですけど、将来も楽しみなピッチャー。故障なく伸びてほしいです。
打線は竹中投手が良かったこともあってなかなか捉えられず。8回にもったいない走塁もありましたが、シードを取って名電を倒したのはフロックではないと感じました。勢いにのったら楽しみですね。

東邦は決勝戦の記事にもありましたが、2年生が多いチームなんですね。夏をどういうメンバーで戦うか分かりませんが、少なくとも投手力は計算が出来る投手が揃った印象。何気にこの日に投げた竹中君のようにサイドで力強く投げられるピッチャーというのは、力の落ちるチームを相手にする場面で、夏では貴重だと思います。
打線が案外でしたが、夏までにどこまでひっぱり上げられるか。守備は抜群ではないものの、ある程度は安定しているし。

夏の一番の敵はジンクス(春優勝校は夏優勝出来ない)かもしれませんね。