結局10番しか勝てなかった稀勢の里。
場所前から、目安となる33勝には、今場所で11番勝つ必要があった。序盤は良かったものの中盤から失速。最後2日間連勝すれば11番に届いたところで、千秋楽に琴奨菊に完敗。
千秋楽の相撲を見ましたが、琴奨菊とは内容でずいぶん差がありました。はっきりと力の差があります。

琴奨菊も1度昇進を見送られ、そこから結果を出して大関を勝ち取りました。今場所は4連敗もありましたが、内容は大関らしい相撲を取っていた。強くなったと思います。

稀勢の里は8日目の琴欧州戦からガクっと内容が悪くなった。体が前に出ていかない感じがアリアリと出ていた。どこか体が痛いのか、心が弱いのか、その辺りは分かりませんが、ここで温情で大関にしてもいいことはないと思います。
もちろん、場所前に親方のご不幸があって大変だったのもありますが、それでも、中日以降の失速は大関に上がる力士のそれではないと思う。
先場所が12番ということは、今場所と合わせて22番。来場所の目指す数字は11番ということですよね。ぜひ相撲協会には、心を鬼にして、もう一場所、稀勢の里に試練を与えてほしい。