4月30日に岡崎球場で行われた第1試合、愛知−至学館の観戦記です。
春の大会の最大の目標である、夏のシード権を確保した後の試合。ここからは腹の探り合いになったり、控え投手の出番になったりと、各チームの思惑が色々交錯するようになってきます。
そんな中、至学館は秋から含め現チームは初めてとなるので、どんなチームかに注目して観戦しました。

愛知
002010100|4 H7 E1
000030000|3 H9 E1
至学館

愛知
中島−森
至学館
山田、山崎、神野、岩田−小関
投手成績
愛知
中島(10) 9回 124球 被安打9 四球2 三振3 失点3
至学館
山田(10) 4回2/3 60球 被安打6 四球1 三振1 失点3
山崎(11)0/3 5球 被安打0 四球1 三振0 失点0
神野(17)1/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0
岩田(1)4回 46球 被安打1 四球0 三振1 失点1
愛知の中島君は背番号10番ですが、この春はエースとして登板。中盤から終盤にかけてやや疲れが見えましたが最後まで踏ん張りました。
山田君は右のサイドハンド。やや3塁側に足を踏み出しながらアンダーに近いところから投げ込んできます。前年のエースの桐林君とほぼ同じフォーム。至学館はこの投げ方のピッチャーが多いですね。まっすぐは速くない。牽制はうまいですね。
山崎君は左のオーバーハンド。
神野君も左のオーバーハンド。スローカーブ2球なので、ほとんど分からず。
岩田君は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。緩急を使って打ち取ります。緩いボールのコントロールがいいので安定感があります。

(試合経過)
3回表、2死無走者から、9番の中島が初ヒット。ここからヒット、四球とつないで満塁とし、3番中西が2点タイムリー。愛知が2点先制。
5回表、またも2死無走者から、1番墓越がヒット。2死1塁から2番古田のところで5球目にランエンドヒット。センターが少しジャッグルする間に墓越が俊足飛ばしてホームイン。ここでピッチャー交代、山崎。パスボール、四球で1、3塁となりピッチャー交代、神野。内野ゴロを打たせて追加点は阻みます。
5回裏、先頭の手崎が内野安打。7番小関がバスターを鮮やかに決め無死1、3塁。8番水谷の1塁へのゴロを少し弾いて1塁のみアウトとなり、その間に3塁ランナーホームイン。更に1死1、2塁からセカンドゴロ。ゲッツー狙うも1塁への転送が悪送球。セカンドランナーホームイン。2番岡がライトオーバータイムリー2ベースで同点。3−3
7回表、2死2塁から4球目の前に牽制を投げるが、その際に見事なスタートを切っていて、2塁から3塁へ転送も完全にセーフ。その直後にワイルドピッチが出て生還。愛知が新井の足で勝ち越しに成功、4−3。
9回裏、先頭の6番手崎がヒット。代走に粂井。7番小関の3球目にエンドランのサインも愛知が察知して外し結果盗塁失敗の形に。その直後に小関がヒット。8番が倒れ、代打荒木の2球目にちょっとした隙をついてディレイドスチールを決め2死2塁に。ここで荒木がセンターへヒットもホームにいいボールが返ってきてタッチアウト。愛知が辛くも逃げ切りました。
愛知はエースナンバーをつけている本田君が投げるかな?と思っていましたが、中島君の連投でした。シードを確保しているので、連投はさせないかと思ったのですが・・・。
本田君が本調子ではないのかな?それでも中島君はさすがの投球を見せました。

まだ走塁で甘いところも見受けられましたが、それでも5回の墓越君、7回の新井君の走塁は見事でした。新井君のは、結果は相手のバッテリーミスでの点ですが、その前の盗塁が見事だったので、ピッチャーに動揺を与えたと思います。
5回はミスがいくつか重なって失点を与えました。守備はめちゃめちゃうまいところまではいきませんが、安定しています。少しでもミスを減らせるように、練習してほしいです。

至学館は得点圏には進めるもなかなか一本が出ませんでした。9回の攻撃ももったいないといえばもったいなかった。
でも積極的な走塁で2塁打にするシーンもあったし、最終回のディレイドスチールは鮮やかでした。こういう練習をやっているのは伝わってくるので、磨いてほしいですね。
投手は絶対的な投手はいない感じですので、複数で抑えていく感じです。
スタンド応援がすごく声が大きかった。70人くらいスタンドにいたのかな?大所帯ですよね。競争が激しいんだろうな、というのは伝わってきました。