4月29日に岡崎球場で行われた第2試合、星城−愛知啓成の観戦記です。
どちらもなかなか強い相手を倒してここまで上がってきました。シード校にふさわしい両校の対戦。
ただ、勝った方にのみ与えられる夏のシード権をかけてのぶつかり合い、好ゲームを期待して観戦しました。

星城
00021000|3 H8 E2
01800001|10 H15 E1
愛知啓成

星城
山本、杉田、沖村、木原−松澤、加藤
愛知啓成
土本、浅田−坂
投手成績
山本(1)2回1/3 54球 被安打8 死球1 三振1 失点8
杉田(10)2回 47球 被安打3 四球3 三振3 失点0
沖村(11)3回 49球 被安打4 四球3 三振2 失点1
木原(7)1/3 8球 被安打0 死球1 三振0 失点0
愛知啓成
土本(1)7回 104球 被安打8 四球3 三振6 失点3
浅田(5)1回 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0
山本君は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。ちょっとストライクが揃ったところを狙われた感じがしました。
杉田君は左のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。
沖村君は右のオーバーハンド。上背があるし、球威もまぁまぁ速い。なかなかいいピッチャー。
木原君は右のオーバーハンド。コントロールの不安がそのまま出ました。
土本君は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。それでもいつもほどの球威は感じませんでしたが・・・。でも粘り強くなったと感じます。
浅田君は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか。角度のある球でした。

(試合経過)
2回裏、先頭の山路がヒットの後、坂の送りバントがピッチャー正面に行くも2塁へ悪送球となり、無死1、3塁に。7番浅田の当たりはショートへのハーフバウンドの当たり。回転がかかっててバウンドが少し変わり弾いて記録エラー。啓成が先制。尚も送って1死2,3塁としますが、後続は続かず。1−0
3回表、1死から9番溝口がヒット。1番山本の1,2塁間へのやや緩めの当たりをセカンドが珍しく逸らしエラー。1,3塁となりますが、2番、3番と抑えて土本が踏ん張ります。
3回裏、先頭の2番岡田がヒット。3番野田がバスターエンドランを決め1,2塁。1死後山路もヒットが出て1死満塁となり、6番坂がタイムリー。浅田の初球が体に当たり押し出し死球で1点。8番土本が2点タイムリー2ベース。9番後藤も2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、杉田。2死2、3塁から3番野田が2点タイムリー。9−0
4回表、1死満塁からワイルドピッチで1点。しかし2塁ランナーもホームを狙ってタッチアウト。四球で2死1、3塁となり、9番溝口がタイムリー2ベース。 9−2
5回表、1死2、3塁から5番木原がタイムリー。9−3。しかし、後続が倒れ追加点ならず。
5回裏、1死1、2塁でピッチャー交代、沖村。ここはゲッツーで抑えます。
8回裏、1死1、2塁でピッチャー交代、木原。死球で満塁のあと、犠牲フライでコールド成立。啓成が勝ちました。
お互いに強い相手を倒してきたチーム同士。力の差はほとんどなかったと思います。
ではなぜこれだけの点差になったか。

ずばり守備力の差。

3回の啓成の攻撃は確かに見事だったのですが、ヒットの中に1塁の守備が上手ければ取れた当たりが何本かありました。もちろん当たりが悪くないのでヒットなのですが・・・。
逆に星城は啓成に好守備に阻まれる場面がいくつもありました。それが積もってコールドになる点差となってしまった印象です。
あと、星城は投手交代の際に2度、1死2塁から敬遠で塁を埋めてから交代しました。5回はゲッツーでうまくはまりましたが、8回は木原君が死球で満塁にして犠牲フライで決まってしまいました。
とくに木原君はコントロールに不安があるピッチャーで、しかも守備からのマウンド。少しでも塁を空けて回すべきだったと思います。ちょっと木原君もかわいそうでした。

土本君は今大会で、試合を作るコツみたいなのを掴んだ気がします。調子は本調子じゃなくてもある程度の失点で抑えたのは大きいですよね。浅田君がリリーフ出来るようになれば、より厚みが増します。

星城は沖村君がいいピッチングをしました。投手陣は粒ぞろいですので、あとは使い方ですね。個々の力はあるチームですので、うまく結集できるようにして、夏に期待したいと思います。