2日目の第1試合、天理−大垣日大の観戦記です。
実際に生で見たことがある両チーム同士の対戦になりました。
東海大会では出来が良くなかった葛西投手に注目しました。

天理
010000000|1 H7 E2
00000110X|2 H5 E0
大垣日大

天理
西口、中谷−吉田
大垣日大
葛西−時本

投手成績
西口(1)7回 98球 被安打4 四球2 三振3 失点2
中谷(11)1回 16球 被安打1 四球0 三振1 失点0
大垣日大
葛西(1)9回 108球 被安打7 四球1 三振5 失点1

天理の西口投手は右のオーバーハンド。174cmですがどっしりとした体格。まっすぐはやや沈む感じがしますが、重そうな球。MAX148kを記録。
中谷投手は左のオーバーハンド。ひじが結構隠れて投げてきます。MAX136k。1年生。
葛西投手は左のサイドハンド。低めに来ていて調子が良かった。MAX133k。投球から気の強さが伝わってきます。

(試合経過)
1回表、先頭に四球を出しますが、2番の時に盗塁をしかけ、ややラッキーな判定でアウトに。葛西は無難に立ち上がります。
2回表、2死2塁から7番東田がスライダーをうまくセンターへ弾き返してタイムリー。天理が先制します。
大垣日大は天理の西口の重い球に苦しみ、なかなか捉えられません。5回まで四球1つ、ノーヒットに抑えられます。
葛西も3回に1死2塁のピンチを抑えてからは粘り強くなげて、5回まで1失点で味方の反撃を待ちます。
6回表をテンポ良く内野ゴロ3つで抑えると、その裏、先頭の上木が初ヒット。9番安藤嘉もヒットで続き1,2塁。1番畑のセンターフライで2塁ランナーが思い切って三塁を陥れ1,3塁とすると、2番後藤健が2球目をうまくセーフティスクイズを決めて同点に追い付きます。尚も暴投があって2死3塁となりますが、西口の好フィールディングでアウトにし、天理も凌ぎます。
7回裏、先頭に高田がヒットで出塁。5番葛西の初球にエンドラン。セカンドゴロをセカンドが突っ込みすぎて逸らし記録エラー。無死1,3塁となり、6番時本のショートゴロを弾いて、こちらもエラー。3塁ランナーが帰って大垣日大が逆転に成功。尚も送って1死2,3塁とするも、ここで8番上木の3球目にサードランナーが飛び出してアウトに。上木がそのまま歩いて、2死1,2塁から、9番安藤嘉がセンターへヒットも、ホームに好返球でタッチアウトに。天理、ミスも出ましたが、最後はいいプレーで追加点を阻みます。
8回表、9回表と先頭バッターが出ますが、後が続かず。葛西が1失点完投勝利で大垣日大が準決勝に駒を進めました。
天理は西口君が力通りの投球を見せて、5回までノーヒット。ただ、変化球を6回以降捉えられました。
それでもリリーフの中谷君も含めて力はあるし、やっぱり強いチームだな、と感じました。捉えた打球も多かったし。

大垣日大は葛西君の復調が大きい。東海大会は悪かったですからね。ボールも走っていたし、序盤は審判にここはストライクでしょ、と訴えかけるような投球で、どうかな?と思ったのですが、うまく合わせていったのはさすが。
時本君もうまくリードしていました。
打つ方は少ないチャンスで小技や足をからめて点を取るあたりはうまいです。
ファーストストライクから打っていく打撃は良かったと思います。

あと、葛西君、少し走塁の際に足を痛めた感じだったけど大丈夫かなぁ?