9月25日に熱田球場で行われた第1試合、愛知啓成−豊田西の観戦記です。
どちらも打線に力がある。投手力は豊田西のが安定感があるので、豊田西がやや有利かな?と思っていましたが、二転三転する好ゲームとなりました。

愛知啓成
000102301|7 H15 E0
010020041|8 H13 E0
豊田西

愛知啓成
土本、野松−坂
豊田西
中川−土屋
投手成績
愛知啓成
土本(11)7回0/3 129球 被安打11 四球4 三振7 失点6
野松(10)1回2/3 50球 被安打2 四球3 三振1 失点2
豊田西
中川(1)9回 131球 被安打15 四死球2 三振3 失点7

愛知啓成の土本君は右のオーバーハンド。序盤は球威があったのですが、5回くらいから抜け球が増えていました。変化球を狙われるケースが多かった。
野松君は右のサイドハンド。ピンチでの登板は苦しかったですが、もう少しコントロールに安定感が欲しい。まっすぐはぼちぼち。
豊田西の中川君は右のアンダーに近いサイドハンド。テンポ速くコントロールがいい。序盤は手元で伸びていたのが慣れてくると捕まりやすいかな?まっすぐはぼちぼち。

(試合経過)
2回裏、2死2塁から8番中川が甘いスライダーを捉えてタイムリー。豊田西が先制。1−0
1回から3回まで、ランナーは出すものの得点出来なかった啓成でしたが、4回表、2死3塁から6番浅田がレフトへタイムリー。同点に追い付きます。
5回裏、1死から9番土屋がレフトへ勝ち越しホームラン。更に2死1、2塁から4番岩井がスライダーを捉えてタイムリー。3−1
6回表、1死2塁から6番浅田がレフトポール際に2ラン。同点。3−3
6回裏、1死から7番水津が3ベース。8番中川の3球目にスクイズを仕掛けるもキャッチャーファールフライになりランナー戻れずゲッツー。
7回表、2死無走者から2番熊崎3番野田の連打で1、2塁とし、4番大西がタイムリー。啓成が逆転。更に5番坂のライトへの当たり、ライトが惜しくも取れず2点タイムリー2ベース。坂は3塁でアウトになるも6−3と啓成が突き放します。
7回裏1死1塁から2番小川の時にエンドランもサードライナーとなりゲッツーとなる不運。
8回裏、先頭の小澤が2ベース。4番岩井が四球を選び、5番大村が技ありのヒットで無死満塁とします。ここで啓成はピッチャーを野松にスイッチ。しかし、カウント2−3から押し出し四球。7番水津がライトへ2点タイムリー。同点。2死1、3塁からダブルスチールを華麗に決めて豊田西が逆転。7−6
9回表、1死1、3塁から4番大西がタイムリー。7−7
9回裏、2番小川がヒット。3番小澤の四球、犠打で1死2,3塁。敬遠をして6番近藤勝負でしたがセンターに犠牲フライを上げてサヨナラ。豊田西が勝ちました。


啓成からするともったいない試合でした。
まずはピッチャーの替えるタイミング。1年生の野松君に無死満塁では荷が重かった。
土本君も中盤から大分へばってきていて、運に助けられている感じがありましたからね。もう少し楽なところで替えてあげれれば。
8回裏はゲッツーの取りそこないもあったし、勝ち越し点のダブルスチールは豊田西が上手いことが頭に入っていれば、また、勝ち越し点を許せない状況であれば、投げてはいけなかった場面。
9回表も1死2塁で3番野田のヒットで帰ってこれたのに、早めにとめてファンブルを見落としてしまったし・・・。
そういう積み重ねが最後の1点に響いた気がします。お互いノーエラーではあったんですけどね。

啓成はやっぱり投手が課題。しかし、土本君はそんなに悪いピッチャーではないですから、彼をどう活かすか。もちろん土本君にも一回り大きいピッチャーになってほしいですけどね。
打った所を見たことがなかった浅田君が3打点。1本塁打。これをきっかけに開花したら打線も厚くなりますよね。

豊田西はもったいない攻撃が多かったですけど、8回、9回は見事でした。元々うまい攻撃は出来るチームですが、今年のチームは力強さがあります。3番小澤君はやっぱり雰囲気あります。彼が打つと一気に乗ってきますし。
中川君は強力打線への対応がどうかですね。一定以上の力を発揮できる投手ですし、基本打たせて取るピッチャー。丁寧に投げてほしいですね。