9月19日に小牧球場で行われた注目の私学4強同士の対戦、中京大中京−享栄の観戦記です。
名前以外は享栄のが上かな?と戦前は思っていたのですが、やはり接戦になりました。

中京大中京
010000150|7 H10 E0
01100042X|8 H17 E0
享栄

中京大中京
浅野、西岡、濱口−堀井
享栄
杉本力、若尾−古屋
投手成績
中京大中京
浅野(1)6回1/3 101球 被安打13 四死球4 三振2 失点6
西岡(13)2/3 10球 被安打2 四球0 三振0 失点0
濱口(11)1回 15球 被安打2 四球0 三振1 失点2
享栄
杉本力(1)7回0/3 108球 被安打5 四球2 三振9 失点4
若尾(14)2回 43球 被安打5 四球1 三振2 失点3

中京大中京の浅野君は左のオーバーハンド。まっすぐはそこそこ。ストライクは先行するものの、追い込んでから変化球で空振りが取れない。やっぱり下が使えてないように感じます。それ以上にメンタルでも自信を失っているのが伝わってきますね。冬で下半身を鍛えると同時に、もっと体を活かしたフォームを作ってほしいな、と感じます。
西岡君は右のスリークォーター。まっすぐはそこそこ。
濱口君は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ速い。ややアーム投げに見える。
享栄の杉本君は左のオーバーハンド。まっすぐはかなり速い。中盤から変化球が増えて、スタミナに不安があったことが良く伝わってきました。それでも多彩な変化球でうまく打ち取る技術も持っています。
若尾君は右のオーバーハンド。まっすぐはなかなか速い。テイクバック小さいフォーム。

(試合経過)
1回裏、1死2塁から3番杉本力のライトへのヒットをうまくライトが捌いて、1,3塁に止めました。これが次打者でゲッツーを呼び込み、0点で抑えます。
2回表、1死2、3塁から7番武藤の犠牲フライで中京が先制。1−0
2回裏、2死無走者から連打で1、3塁とし、9番山本がタイムリー。1番神谷もヒットを放つもホームタッチアウトで同点止まり。
3回裏、2死2塁から5番長谷川がタイムリー。享栄が逆転。2−1
中京は3回〜6回までノーヒットで抑え込まれます。
享栄は4,5,6と毎回得点圏にランナーを送るも、好守やゲッツーなどで追加点が奪えません。
7回表、振り逃げで得たランナーを送って1死2塁から6番栗岡がタイムリー。2−2と追い付きます。
7回裏、1死から3連打で満塁とし、6番佐野の高いバウンドのショートタイムリー内野安打で享栄勝ち越し。ここでピッチャー交替、西岡。7番古屋が初球を叩いてタイムリー。2死満塁から9番山本が2点タイムリー。享栄が一気に突き放します。
8回表、無死1、2塁で疲れの見えた杉本力から若尾にスイッチ。足で無死2,3塁として、2番藤浪がセカンドタイムリー内野安打。3番松本がタイムリー2ベース。4番堀井の犠牲フライで更に1点。2死2塁から6番栗岡が同点タイムリー3ベース。7番武藤の当たりをマウンドから降りてライトに入っていた杉本力が目測を誤りタイムリー3ベースに。中京逆転。7−6
8回裏、ピッチャー交替、濱口。1死3塁からサードゴロでホームを突くもやや中途半端な走塁でタッチアウト。万事休すを思われた2死1塁から4番神鳥が起死回生の逆転2ランを放ち、再びひっくり返します。
9回表、1死2、3塁で、3番松本のセカンドゴロでホームへ突っ込むも間一髪タッチアウト。4番堀井を三振に切って取って享栄が逃げ切り。享栄が勝ちました。
得点経過をみると、前半は静かで、後半が点の取り合い、最後享栄が4番の一振りで振り切った試合なのですが、全体を通して見ると、享栄が常に主導権を握る試合でした。
裏の攻撃ということもあり、同点にさえすれば、享栄が有利という風に見ていました。

中京大中京はこの流れの中、一旦はひっくり替えすのですから、攻撃陣は素晴らしい力を発揮したと思います。
杉本君に中盤まではしっかり抑え込まれましたが、7回にもらったチャンスを活かして同点。8回には疲れの見えた杉本力君、替わって落ち着かない若尾君を捉えて逆転したのはさすが中京だと思います。
また、バックは良く抑えて、余分な点を与えなかったのも接戦に持ち込んだ要因だと思います。
こうなると敗因は投手に尽きます。この整備が春までに出来るか、この1点になってきます。
野手は夏までのチームよりも上だと感じます。前監督の苦手だった投手の整備を高橋新監督には期待したいですね。

享栄はちょこちょこ走塁死もあったし、相手の好守に点を奪えない状態が続きました。そんな中、終盤一旦は突き放し、4番の一振りで逆転した。この勝ち方は勢いに乗れると思います。
杉本君は連投の疲れがあった中、うまく投げていたと思います。正直若尾君は苦しいマウンドになりましたが、ベンチもおたおたせずに任せて、開き直らせることに成功しました。これがとてつもなく大きいと思います。正直9回のマウンドを任せるのはどうかと思ったのですが、ここを踏ん張ったことで、若尾君は得難い財産を得たと思います。ここに彦坂新監督の強さを見ました。
逆にもっとうまい継投もあった気はしましたが、これは経験でカバーできると思います。
享栄はここ数年、淡泊な印象が強かった。それが秋は粘り強い戦いが出来るようになってきています。このまま、粘り強く1戦1戦をものにしていってほしいですね。