7月27日に四日市霞ヶ浦球場で行われた三重大会の準決勝、菰野−いなべ総合の観戦記です。
事実上の決勝戦と見込んだこの1戦。菰野の関君VSいなべ総合打線がポイントと思っていましたが、予想以上の投手戦となりました。

菰野
000000000|0 H3 E1
000000001|1 H7 E0
いなべ総合

菰野
関−石倉
いなべ総合
岡部−中園
投手成績
菰野
関(1)8回2/3 113球 被安打7 四球0 三振12 失点1
いなべ総合
岡部(9)9回 127球 被安打3 四球2 三振8 失点0
関君は右のスリークォーター。低めに重そうな直球を投げ込んできます。スライダー、チェンジアップを駆使して三振を奪っていました。
岡部君は左のオーバーハンド。まっすぐはまずまず。コントロールは良く、変化球でカウントを稼げるので安定感が高い。

(試合経過)
最初にチャンスを掴んだのは菰野。2回表に2死から6番奥野が2ベース。しかし7番が倒れ無得点。
3回裏、いなべ総合は先頭の堺部が2ベース。岡部もヒットでつなぎ無死1,3塁のビッグチャンス。しかしここから関が三振、ピッチャーゴロ、三振と気迫で抑え0点。
5回までは見事な投手戦。菰野がヒット1本。いなべは3本。
菰野は6回に2死2塁にしましたが、なかなかチャンスすら掴めない。
いなべも7回、8回に2塁まで進めましたが無得点。
9回表、菰野は2死3塁まで進めましたが、5番西谷が倒れ0点。
9回裏、1死1塁から、5番森山のピッチャーフライを連携のもたつきもあって関が落球。ミスが出て、2死1,2塁から堺部がヒット。2死満塁から8番岡部がライトへサヨナラタイムリー。いなべ総合が決勝戦に進出しました。
息詰まる投手戦でした。
いなべ総合はプロ注の近藤君ではなく、2年生左腕の岡部君。最初は関君とのエース対決ではなく残念に思う気持ちが強かったんですが、岡部君がすばらしい投球。岡部君を立てた尾崎監督の采配に見事応えました。

終盤は完全に1点勝負。こうなるとミスの多い菰野が不利だな、とは思ったのですが、9回でもっとも大きなミス(落球)をしたのが関君というのは皮肉といえば皮肉。でも他の選手じゃなくて良かったかな、というのも正直な気持ちでした。
打線も4番の関君に一本を期待する場面が2度3度。ワンマンチームの限界だったのかな?とも思いますが、でも良く支えていたのも伝わってきたし・・・。夏は甲子園に出られるのは1校だけ。いなべが強かったということでしょう。

いなべ総合は初の甲子園にあと一歩、まで来ました。このブログを始めた頃に、三重はいなべが強くなる、と聞いてから5年近くたちました。
今のチームは間違いなくレベルの高いチームですし、甲子園を決めて欲しいですね。
決勝は近藤君で行きましたが早めに岡部君にスイッチ。地力を発揮して逆転勝ちを収めましたね。

甲子園でも十分戦う力はあると思います。最近の三重代表にはない堅実な守備を持っていますので、近藤君の復調があれば、勝ち進めると思うので、ぜひ旋風を起こしてほしいですね。