11月15日に刈谷球場で行われた全三河大会の決勝戦、桜丘−愛産大三河の観戦記です。県大会で東邦を苦しめた桜丘、啓成に勝って、大府に惜敗した愛産大三河がどういう試合をするか。好ゲームを期待して観戦しました。

桜丘
000000100|1 H7 E1
00000200X|2 H4 E3
愛産大三河

桜丘
谷川原−仁枝
愛産大三河
浅野−金子

桜丘
谷川原(1)8回 127球 被安打4 四死球8 三振1 失点2
愛産大三河
浅野(1)9回 115球 被安打7 四球1 三振4 失点1

桜丘の谷川原君は右のスリークォーター。東邦戦で見ています。球威はまずまずあるし、丁寧に投げようという意図は伝わってきますが、きわどいところを狙いすぎて四死球を連発。リズムを悪くしていました。
愛産大三河の浅野君は右のオーバーハンド。大府戦で見ています。スピードは目測で120k台中盤くらい。コントロールが良く、ボールを動かしている印象です。ややアーム投げかな。

(試合経過)
1回表、1死から内野安打と1塁のエラー。牽制悪送球で1死1,3塁となりますが、4番池田のセーフティスクイズがキャッチャー小フライ。1塁ランナー戻れずゲッツーでチャンスを逸します。
その裏、愛産大三河も1死から2番豊田が2ベースを放ちチャンスを作るも先制ならず。
2回3回とランナーを出すも得点できない桜丘。
愛産大三河も3回は四球で先頭が出るも、盗塁タッチアウト。そこから再び連続四球とエラーで満塁になるも、ゲッツーで3アウトになるなど、お互いの譲り合いで得点が動かず。
6回裏、愛産大三河は、1死から四球2つとポテンヒットで1死満塁とし、9番鈴木がうまくおっつけてライトへタイムリー。さらに1番塚原のゲッツー崩れで1点。2−0
7回表、四球、犠打、ヒットで1死1、3塁とし、8番仁枝のセーフティスクイズが決まり2−1。
桜丘は8回9回にも先頭が出てチャンスを作るも得点できず。
そのまま愛産大三河が勝ちました。

序盤は壮絶な譲り合い。お互い、勝ちたくないの?と言いたくなるくらいの試合でした。愛産大三河の浅野君は球威はそんなにないのですが、広くストライクゾーンを使って打たせて取る。そのピッチングで桜丘打線をしっかり抑えたので勝機をつかめた、そんな印象です。ただ、もっと点は取れた試合ですし、愛産大三河にも反省点の多い試合でした。

桜丘は、谷川原君がなかなかリズムをつかめなかった。その分の差になった気がします。球威はありますし、もう少し大胆に攻めてほしかったな、という印象。
攻撃に関しては、2点差の7回に、先頭の四球の後に送りバントという選択をしたときに、このチームの攻撃の仕方が見えました。結果この回は1点は返しましたが・・・。8回表の先頭が出て、それまで3打席とも内野安打だった2番の前田君のところで、エンドランとか仕掛けてほしかったな。
後は4番の池田君がブレーキ。これが大きかったですね。

この試合、「野球漬け〜〜愛知県!」のゆう3とご一緒に観戦させていただきました。やはり、東海大会に行った豊川と比べると、ちょっと落ちるかな、というのが2人で感じた印象でした。ここから春にまた成長した姿が見れるといいな、と思います。