10月25日に豊田球場で行われた第2試合、大垣日大−常葉橘の観戦記です。どちらも甲子園経験校。好ゲームを期待したらとんでもない展開になりました。

大垣日大
002000000|2 H7 E0
000000000|0 H1 E1
常葉橘

大垣日大
葛西−時本
常葉橘
長谷川−牛場

投手成績
大垣日大
葛西(1)9回 92球 被安打1 四球0 三振2 失点0
常葉橘
長谷川(1)9回 94球 被安打7 四死球2 三振2

大垣日大の葛西投手は1年生サウスポー。スリークォーターのやや変則フォームから伸びのあるまっすぐと切れのいいスライダーを投げます。コントロールもいいですね。
常葉橘の長谷川君は2年生のサウスポー。サイドに近いスリークォーター。まっすぐはそこそこのスピードですが、内をうまく責めて詰まらせていました。

(試合経過)
大垣日大は2回に1死から6番高田の2ベース、7番森田のヒットで1,3塁とチャンス。ここでスクイズを仕掛けるも、長谷川が落ち着いてホームに送ってアウト。さらにバッテリーエラーで2死2,3塁となりますが、9番葛西が三振で倒れ無得点。
3回表、1,2番でチャンスを作り、2死2、3塁から5番安藤のレフト線へのフライ。レフトが飛び込むも惜しくも1バウンドで捕球。2点タイムリーになり大垣日大が2点先制。
大垣日大の葛西は6回までパーフェクト継続中。素晴らしいピッチングです。
大垣日大は7回に2死からヒットと2ベースで2,3塁としますが、4番時本が倒れ0点。
8回も抑えてパーフェクト継続。9回27人目、最後のバッターがセカンドへ高い弱いゴロで内野安打となりパーフェクトならず。最後は三振で1安打完封。大垣日大が準決勝に駒を進めました。

葛西投手のあわやパーフェクトの投球にドキドキしました。内容を見てみると、三振は2つだけ。ゴロのアウトが非常に多く、いい当たり自体も少なかった。
ただ、大垣日大の守備も素晴らしかった。この守備があってのあわやパーフェクトだったと思います。守備範囲も広いしあわてずに固い守備をします。大阪桐蔭の守備の固さは驚きましたが、それと同じくらいの守備を見せてもらいました。さすがに終盤パーフェクトがかかった硬さが見られましたが、綻びは出さず。この経験はまた活かしてきそうです。打つ方は左に偏っているのがどうでるかという部分はありますが、堅実な打撃をしてくる印象。1年生が多いとは思えない、強いチームでした。

常葉橘も打撃が打てない中で、終盤の8回にいいプレーで盛りたてるなど、最後まで諦めない姿勢は素晴らしかった。ちょっと好球必打を狙ってはまり込んだ印象がありました。相手の良さばかりでましたが、常葉橘の頑張りが非常に締まった好ゲームを演出してくれました。さすが甲子園経験者が多くいるチームだと思います。また見てみたいいいチームでしたね。