7月28日に瑞穂球場で行われた準々決勝第1試合、愛工大名電−中京大中京の観戦記です。
あいにくの雨の中行われた試合。私学4強、優勝候補同士のがっぷり四つの試合を期待しましたが、まさかの展開になりました。

愛工大名電
00000|0 H3 E1
5145×|15 H11 E0
中京大中京

名電
余語、久野、加藤−林
中京
堂林−磯村

投手成績
名電
余語(1)1回1/3 54球 被安打7 四球2 三振0 失点6
久野(10)2回1/3 84球 被安打4 四死球7 三振0 失点9
加藤(11)1/3 8球 被安打0 死球1 三振0 失点0
中京
堂林(1)5回 73球 被安打3 四球3 三振2 失点0

余語君はこの日は特別悪かったという感じはしませんでした。スライダーは切れてると思いましたし。きわどいところを取ってもらえず、雨にも若干球威を消された印象はあります。
堂林君も初回は2四球と苦しみました。ただ、それでも低めに投げることをやめずに徹底したことが良かったです。丁寧に落ち着いているのが安定感を生みますね。

(試合経過)
1回表、堂林は2つの四球で1死1,2塁としますが4番中沢を三振、5番林をPゴロに抑えて無得点で抑えます。
1回裏、山中の内野安打を送って1死2塁とし、3番河合がすさまじいセンターオーバーライナーで超えるタイムリー3ベース。さらに堂林が歩いて1死1、3塁から5番磯村が右中間を破る2点タイムリー3ベース。さらに伊藤の犠牲フライで加点。2死から柴田、金山の連続2ベースで追加点。5点を先制。
2回表、先頭の谷口がヒット。送って1死2塁にするも、後続が続かず。
2回裏、1死1、3塁から4番堂林が詰まりながらライト前へ運びタイムリー。ここでピッチャー交代、久野。久野はここは後続を抑えます。
3回表、1死から3番本田4番中沢が連打でチャンスメイクも5番6番が倒れ0点。
3回裏、2死1、2番から2番國友が右中間突破の2点タイムリー3ベース。3番河合はボテボテが幸いしてショート内野安打タイムリー。更に2死1、2塁から5番磯村が詰まりながらライト線へ運びタイムリー。10点差。3回終了時に一旦グランド整備をしています。
4回裏、無死満塁から頭に死球。押し出し。バッターは大丈夫。更に2番國友が1塁線を破る走者一掃のタイムリー3ベース。1死3塁から堂林の大きな当たり。センター好補も犠牲フライとなり、15点目。2死1塁で加藤が登板。なんとか抑えます。
堂林が最後3人で抑え試合終了。中京が圧倒しました。

中京の打線の破壊力に脱帽です。

打球の速さ、ノビが圧倒的でした。
余語君が特別悪かったと感じなかったのですが…。

雨の巧拙もありましたが、それでも、力で中京が上回った試合でした。

審判がきわどいところをあまりとらない審判で、両投手ともに立ち上がりは苦労していました。ただ、そこで粘り強くきわどいところを投げ続け、打ち取った堂林の技術と精神力はエースのそれでしたね。一方、取ってほしいところを取ってもらえず、少し中に入ったところを叩かれた余語投手。これが積み重なって大きな点差になったと思います。

中京の走塁はほんとにすごい。そういう部分が大量点につながっていますね。

名電は本命視していたので、この結果はショックでした。もちろん選手たちが一番ショックだったと思います。去年の東邦、今年の中京と夏はパワーに粉砕された2年となりました。愛知の野球も変わってきていますので、名電もここからどうするか、注目したいと思います。