7月24日小牧球場で行われた4回戦第1試合、享栄−刈谷工の観戦記です。
苦戦の続いていた享栄がどういう戦いをするかに注目して観戦しました。

享栄
100300000|4 H11 E0
200000000|2 H12 E4
刈谷工

享栄
川口、杉本、村瀬−松岡
刈谷工
川端−八坂

投手成績
享栄
川口(10)6回 79球 被安打9 四球1 三振0 失点2
杉本(12)2回1/3 38球 被安打3 四球1 三振2 失点0
村瀬(1)2/3 7球 被安打0 四球0 三振2 失点0
刈谷工
川端(1)9回 127球 被安打11 四死球3 三振4 失点4

川口君は右のアンダーハンド。2年生。2回からカーブを使いだして安定しました。公立にはあっちゃう可能性のあるピッチャーかもしれません。
杉本君は左の1年生。オーバーハンドでなかなか大きな体格。腕の振りが速く楽しみなピッチャー。コントロールは荒れ球です。将来がたのしみなピッチャー。
村瀬君はこの日はスライダーがキレキレでした。
刈谷工の川端君は右のややスリークォーターに近いサイドハンド。球威がそこそこあります。この日は粘り強いピッチングが見事でした。

(試合経過)
1回表、1死1、3塁からセカンドゴロの間に1点。享栄が先制。
1回裏、2死1、2塁から5番八坂がライトへヒット。エンドランがかかっていてセカンドランナーホームイン。更に2死満塁から7番諏佐が押し出し四球を選び刈谷工がすぐに逆転。
2回、3回とチャンスを作りながらあと1本の出ない享栄は4回表、2死3塁から9番川口が高めのスライダーを捉えてタイムリー2ベース。更に1番小野田がレフトへヒット。ホームクロスプレー、間一髪セーフで逆転。2番丸田もタイムリー2ベースで続きこの回3点。4−2
享栄はそれ以降も毎回ランナーを出しますが得点が奪えません。ギリギリのことろで踏ん張る刈谷工が見事。
9回裏、1死から、連打と四球で満塁となり、7回から登板の1年生杉本を攻めます。ここで享栄はたまらずエース村瀬を投入。村瀬は刈谷工の3番4番を連続三振に仕留め享栄が勝ちました。

享栄は序盤から毎回のようにチャンスを作りながら、走塁ミスや相手ピッチャーの踏ん張りによって得点できない苦しい展開。それを打破したのは、4回の3年生を中心とした攻撃でした。ただ、それ以降も追加点を奪えなかったのは寂しいですね。バントが決まらずリズムを作れなかった印象です。
ピッチャーは1年生の杉本君が驚きました。体格からしっかりしていますが、左から球威十分の球を投げ込んできます。近年続く左腕エースの系譜をしっかりつないでいく素材ですね。楽しみです。

刈谷工は大健闘。初回以降もチャンスはあったのですが・・・。9回にもあわやの場面を作ったし、惜しかったです。しかし、ピンチの連続ながらも全員でしっかり守り切ったのは見事でしたし、感動しました。いいチームでした。