7月18日に豊橋球場で行われた第2試合、豊田−豊川の観戦記です。
当日行われた3試合の中でもっとも期待値の低かったこの試合。それが、この日までのベストゲームになるのだから、高校野球は面白い。

豊田
0000001000|1 H9 E2
0000001001|2 H10 E1
豊川

豊田
加藤−中村
豊川
直塚、水谷−北山

投手成績
豊田
加藤(1)9回1/3 127球 被安打10 四死球5 三振6 失点2
豊川
直塚(11)7回 101球 被安打7 四球0 三振10 失点1
水谷(1)3回 35球 被安打2 四球0 三振1 失点0

豊田の加藤君は3年生、右オーバーハンド。やや立ち投げで体が流れるフォーム。丁寧に低めに投げて打ち取る投球。スライダーが決め球。
直塚君は春にも見ています。2年生で、実質はエース格のピッチャー。まっすぐに力がありますが、カーブでも上手くストライクが取れます。
水谷君は左のスリークォーター。時折サイド近くからも投げます。テンポよく投げ込んでくるピッチャー。球威はあんまりなさそう。スローカーブで緩急をつけます。

(試合経過)
1回表、2死から3番木本が2ベースでチャンスを作るも無得点。
その裏、ヒットと四球で1死1,2塁とチャンスも4番5番が倒れ無得点。
2回裏にも2死1,3塁のチャンスを逃し、3回裏には、2死1,2塁から6番市川がヒットもホームタッチアウト。序盤チャンスを作りながら豊川は活かせません。
豊田も3回表に2死から連打で1,3塁も無得点。
4回表は先頭の4番伊与田の3ベースが出て、5番山田の初球をキャッチャーがパスボール。しかし、3塁ランナーはホームでタッチアウトとなり、チャンスをこちらも活かせません。
6回表、1死1,3塁のチャンスで4番伊与田の当たりはショートの深いゴロ。これを豊川のショート小野田がうまく捌いてゲッツーに仕留め、得点を許さず。
豊川も5,6回は2塁にランナーを進めるもホームが遠い。
7回表、先頭の5番山田のヒットから2死2塁とし、8番加藤がついにタイムリー。豊田がとうとう先制します。
しかし7回裏、1死2塁から3番大原のセンターオーバータイムリー3ベース。豊川がすぐに同点とします。
8回から替わった水谷、豊田のエース加藤の踏ん張りあいが続きましたが、10回裏、先頭の4番北山がヒット。犠打エラーが出て、満塁策もあり、1死満塁。ここで8番水谷が初球をサヨナラタイムリー。豊川が辛勝しました。
豊田高校は大健闘でした。センターを守っていた林君は7回裏に足が痙攣して、一時試合が中断する状況でしたが、その後、バントヒットを決めるなど、執念を見せていたのには感動しました。
ピッチャーの加藤君を中心によく守ったんですけどね。審判のゾーンがやや広かったのもありますが、うまくコーナーを使っていました。
それでも延長まで持ち込むとは思いませんでした。

豊川は序盤のチャンスを逃したのがもつれた原因となりました。それでも内野守備を中心に、ここぞという場面でしっかり守って流れを渡さなかったのは見事でした。
苦しい試合を経験したことを活かしたいですね。